赤い猫 (講談社文庫 に 2-10)
赤い猫 (講談社文庫 に 2-10) / 感想・レビュー
たか
6つの短編からなるミステリ。表題作『赤い猫』がいい!昔の作品なのに色褪せることなく、今読んでも十分楽しめる。仁木作品は美しく心温まるものが多い。『子をとろ 子とろ』はちょっと怖い。C評価
2018/03/22
k5
(ちくま文庫版にいちど登録したのですが、中身が違うと知って修正)。短篇集。誘拐を扱った「乳色の朝」が名作すぎる。短篇でここまで二転三転できますか。表題作の「赤い猫」も面白いし、他の短篇も三影潤や仁木兄妹が出てきてサービス満点。必読です。
2020/06/13
いちろく
紹介していただいた本。「赤い猫」には、そんな意味があるのか!?安楽椅子探偵モノの表題作を始めとする短編集。謎を解くよりも物語の流れを楽しむ印象が強い作品だった。何より、作品以上に山村正夫さんの解説の方が驚いた。病床で作品が創られたなんて、まるで著者自身が安楽椅子探偵ではないか。その様な背景を鑑みると、より一層楽しめる内容と感じた。
2019/02/08
Yu。
一見推理ものなのだが6つそれぞれの安楽椅子探偵による謎解きをメインに置いた擬似ミステリ。。。なかでも余命幾ばくもない老嬢による推理が描かれる「赤い猫」はグッとくる最上級の人情ミステリ。
2016/10/01
kinshirinshi
題名に色を含むことの多い仁木悦子さん。今回も文字通り「多彩」な短編集になっている。「赤い猫」は若い女性と老婦人の絆を描いた心暖まる作品。「白い部屋」では入院中の三影潤が安楽椅子探偵として活躍し、「青い香炉」では『陽の翳る街』の主人公・高城寺拓と、中年になった仁木雄太郎が、田舎町で起きた怪事件に挑む。妹の悦子も「二人の子持ちのデブチンママ」(笑)となって、別の二編に登場する。仁木兄妹に再会できたのは嬉しいが、それぞれが別の人生を歩み、もう一緒に探偵ごっこをしていないのが寂しい。
2022/02/18
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