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文明の逆説: 危機の時代の人間研究 (講談社文庫 た 7-8)

文明の逆説: 危機の時代の人間研究 (講談社文庫 た 7-8)

文明の逆説: 危機の時代の人間研究 (講談社文庫 た 7-8)

作家
立花隆
出版社
講談社
発売日
1984-06-01
ISBN
9784061832602
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文明の逆説: 危機の時代の人間研究 (講談社文庫 た 7-8) / 感想・レビュー

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akira

神保町で見つけた一冊。 文明についての本はここ何年かで何冊か読んでいて面白い。たいていは同じような論評が多く、同様の結果予想となるが、氏独特の分析は他の著書同様に興味深い。 滅ぶべくして滅んでいったであろう文明の数々。現代を見ていても、その崩壊の兆しは見えるにもかかわらず、それをどうにもできないでいる。社会システム、ジレンマ、そして利己的欲求。文明の崩壊は、その発展と共にヒトに刻まれたプログラムなのかもしれない。 「文明は、死に物狂いの勢いで自分の墓穴を掘るような方向にすすんでいるのだ」

2016/05/05

nobody

3.11後小1年は新聞の数面をフクシマが埋め続けた。今危機はまるで過ぎ去ったかのようだ。地球環境問題。食品添加物・農薬汚染。資源枯渇。ブームは去った。公害も終わった。水俣病被害者の闘いとはいわば忘却との闘いだ。だから終わっていないと訴えねばならない。人間も70年代にはこれだけ狂いかけていたがもう大丈夫なのだろう。最も重要な問題提起は原理的可能性と現実的可能性の相剋である。あるいはそれは物理的現実と人間の実感との間にある指数関数的落差に連関するのかもしれぬ。立花は現実を追及するのは角栄で懲りちゃったんだな。

2018/02/02

まろにしも

★★★★ 文明の発達が、人類を含む生命全体(地球)を絶滅に追い込んでいるというパラドックス。資源問題や環境問題、情報量増大に伴う不安定化など漠然と感じている文明暴走による副作用。愚かにもこの現実を、主に1960代に書かれたこの著書によって再認識。何か自分が賢いかのように勘違いしている人類の暴走を制御することは可能なのだろうか?

2018/01/08

Hirohito

1976年、約40年前の本なのであるが、前半1,2章が非常に面白かった。現代文明は崩壊しつつあるということをローマクラブの『成長の限界』に加えて人口過密によるストレスや過剰情報へ不適応から論ずる。ノイローゼや子供を殺す親の増加は、過密のストレスにより動物が異常行動を起こすのと同じ現象ではないかという指摘は興味深い。それにしても『成長の限界』は本当に起こるのだろうか?

2014/02/10

穂積

現在の知識にてらせば間違いはみつかるが、この本全体に流れる思想は今でも確実に通用するし、すすめていかなければならないだろう。『ジェノサイド』参考本。

2011/12/09

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