母子変容 下 (講談社文庫 あ 2-3)
母子変容 下 (講談社文庫 あ 2-3) / 感想・レビュー
ミントン
有吉佐和子を読んでるときは夢中になれるので幸せ。娘の思慮の浅さにぞっとしました。
2017/02/02
ハヤシマ
有吉さんは小説の語りの名人だ。落語でも、同じ噺が名人と凡手で面白さが違うのと同様、なぜかどんな話でも面白い。生き別れになった母娘が、職業上の好敵手として突如登場し、さらには1人の男を巡って争うおなじみのパターン。母娘の愛情と憎悪と嫉妬がお互いの視点から交わされ、周囲の人間の策略や陰謀によって誤解を生んですれ違う。よく出来た連続ドラマのハラハラ感、緊張感に匹敵。何が次に起きるかわからない楽しさ。残念なのは掲載誌の都合なのか、突然話が収束してしまったこと。母娘が老女になるまで読んでいたかったのに。
2013/05/17
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