みんな十九歳だった (講談社文庫 や 24-1)
みんな十九歳だった (講談社文庫 や 24-1) / 感想・レビュー
nobody
本書を手に取られたならばまず真っ先に「金井美恵子はなんて魅力的なんだろう」を読まれたい。即座に本書への態度が定まる。本当に、世の中には読まないのが正しい対処である本が存在する。本書もまた妄想詭弁悪文のパターンを習得させてくれる。妄想を事実と称する。「全て・あらゆる・常に」を誇称する。「〜自身・そのもの」と意味なく強める。「写真を支えるのは抽象的な主体であるという事実から、三浦は『人間が自己自身に対してつねになかば他者としてある』事実に辿りつく」という風に。我が主張の貧しさを隠す虚仮威し効果を狙ったものだ。
2023/05/03
ゆき
「人は十九歳の時にそのピークに達するのだ」か。ピークって何の?。著者の取り上げている、所謂、世に名を成した人達じゃなくて、私の…。そんな事が、読み始めから終わりまで、頭の隅っこに燻り続けてたように思う。読み終わった今、どうしても二十歳になりたくなかった十九歳の私を思い出すけれど…思い出せば、すごく身の詰まった一年だったけれど、その頃に戻りたいかと聞かれたら、決してそうは思わない自分もいる。
2016/02/09
丰
Y-20
2006/10/21
感想・レビューをもっと見る