神話の果て 上 (講談社文庫 ふ 30-3)
神話の果て 上 (講談社文庫 ふ 30-3) / 感想・レビュー
シロー
南米三部作第二弾。前後の『山猫の夏』と『伝説なき地』が良すぎるのでどうしても一段落の印象になってしまうが「刺青の蝶が飛んだ」のラストの劇画的美しさは一読忘れ難い余韻が残るし毒虫ポルソンファンの殺人機械ぶりも半端じゃない。前作が実はインディオを支援していたのに対し今作はその頭目の暗殺が目的と対照的なのが面白い。
2024/07/23
suntalk
著者初読み。南米好きの妻が結婚前から所持していた本。逢坂剛のイベリアシリーズを読んでいた頃に相性の良い読書家の本に上がっていたのでこの機会に読んでみた。重要人物と思われた人物が次々に殺されていくのでどのように展開していくのか気になる。南米の近現代史を知らないので、興味深く読み進められる。ただ標的を暗殺する話、次々に人が殺されるので心が殺伐としてくるのは否めない。
2024/09/06
まめこ
★★★★☆南米三部作、二作目。世界の経済体系がひっくり返るほどの天然ウラン鉱床がペルー高地で発見される。破壊工作員、志度正平は高地を支配する山岳ゲリラのリーダー暗殺を請負い高地へ潜入する、のが上巻。いきなりの粛清、不気味なポルソンファン…とても面白いのだが主人公よりインディオに肩入れしたくなるのでさっさと下巻へ(笑)!
2017/07/05
たーくん
20年ぶりの再読。元文化人類学の学究で破壊工作員・志度正平が依頼で南米ペルーに向かう。
2014/12/27
泥水 叫狼
日本人の殺し屋、CIA、米国内のパワーシフト、エネルギー産業、南米ゲリラ。書き手は船戸与一。つまらない訳がない。
2014/02/10
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