青い風景画 (講談社文庫 に 2-12)
青い風景画 (講談社文庫 に 2-12) / 感想・レビュー
佐島楓
ミステリ短編集。前々から気になっていた作家さん。人物の書き分けもくっきりしていて、ミステリ部分も読みごたえがある。面白く読めて嬉しい。
2016/02/21
Yu。
似ている人物がもうひとり現れるという事は‥ 探偵 三影潤登場「青い風景画」。父の遺品整理中に出てきた昔の写真に映るある少女の顔に見覚えが‥ 40年余り前の不幸と父の無念を晴らす息子と親友等による青春探偵物語「まぼろしの夏」。大好きだったおばさんはきっと誰かにハメられたのだ!よし僕が謎を解いてやる‥ 浩也と奈々の子供探偵物語「光った眼」。娘が拾ってきたモノのお陰でママは大災難「偽りの石」。自ら命を絶とうとした者同士が出逢う事によって事件は元より、二人の未来に陽が灯る「遮断機の下りる時」の五編の仁木ワールド。
2018/06/04
kinshirinshi
仁木悦子さんの短編集。表題作には私の好きな探偵・三影潤が登場し、卑劣な犯人を容赦なく断罪する。他の作品はノンシリーズ。どの話も殺人という重いテーマを扱いながら、小学生の男の子が主人公だったり、戦時中の親の初恋に思いを馳せたりと、どこか牧歌的で読みやすい。面白かったのは「偽りの石」。若い主婦が殺人の濡れ衣を着せられ、下卑た男に恐喝されるというちょっと嫌な始まり方なのだが、彼女が意外にもしたたかで、事態を逆手にとって真犯人を見つけていく過程が爽快だった。仁木さんのヒロインは明るく頼もしい。
2023/01/15
麻生
どの短編も器用さを感じる。表題作より「まぼろしの夏」を推す
2009/07/21
kanamori
☆☆★
2010/10/18
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