熱い絹(上) (講談社文庫 ま 1-43)
熱い絹(上) (講談社文庫 ま 1-43) / 感想・レビュー
猫洞 文月
タイシルク王ジム・トンプソンがリゾート地キャメロン・ハイランドで失踪したという実際の事件を松本清張がネタにしてミステリーに書いているという予備知識が最初にあってずっと読みたいと思っていてKindle unlimitedにあったので飛びつきました。昭和の中期は警察も人情があってのんびりしてるのかなという印象でしたが、細やかに人間や状況が描写され、観光小説のような楽しみ方をしているうちにどんどん謎が深まっていき……下巻は無料じゃなかったけど気になって買いました!以下下巻へ。
2021/09/10
toshi
同じ内容のセリフが何度も出てくる。 何故、日本の警察が事件には関係ない茶畑のアドバイザの「サカイ族の賢者」にそんなに興味を持つのか?? 下巻に続く・・・
2019/03/31
たす
マレーシアの高原リゾート、キャメロンハイランドで実際に起こったジム・トンプソン失踪事件がベースになっていて、そこに松本清張らしい重層的なフィクション構造が加わり、非常にわくわくさせる推理小説となっている。マレーシアやキャメロンハイランドの地図、原住民、当時泥沼化していたベトナム戦争の状況、共産党ゲリラ等の東南アジアの政治状況、史実を調べながら読み進めていくのも楽しい。さて、下巻でどのようにストーリーが回収されるのか。
2023/11/30
活字の旅遊人
ジム・トンプソン。
東森久利斗
マレーシアの軽井沢‶キャメロンハイランド” 行きた~い。地球の歩き方 マレーシア キャメロンハイランド版片手に、清張とともに行くキャメロンハイランドへの旅。ジム・トンプソン失踪の謎、お茶畑への解釈は、流石、清張、読みごたえ充分。日本海の荒波、欲望渦巻くネオン街、権力と闘争の霞が関、清張の看板とは縁のない国際色豊かな異色の作品。
2018/07/07
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