KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

死者の輪舞 (講談社文庫 あ 22-4)

死者の輪舞 (講談社文庫 あ 22-4)

死者の輪舞 (講談社文庫 あ 22-4)

作家
泡坂妻夫
出版社
講談社
発売日
1989-01-01
ISBN
9784061843639
amazonで購入する Kindle版を購入する

死者の輪舞 (講談社文庫 あ 22-4) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

kagetrasama-aoi(葵・橘)

リレー殺人もの、読み始めるとかなり初期の段階で、その趣向に気付きます。それをどう解決に持っていくかが泡坂氏の腕の見せ所でした。精緻に張りめぐされた伏線、綺麗にそして劇的に回収されて、大満足でした。最後の舞台は蓼科の別荘、泡坂氏は最低必要な固有名詞以外は創作なさるんだそうです。創作された蓼科の風景描写が素晴らしかったです。探偵役の海方惣稔と相棒の小湊慎介、バブル末期に読んだ時には魅力的に感じましたが、現代ではその魅力がが半減されてしまい残念。でも十分楽しめる作品、「毒薬の輪舞」も読みたいです。

2020/07/29

hanchyan@だから お早うの朝はくる

面白かった。金属の輪っかをいくつか手元で繋げたり離したりする定番マジックがあるが、ズバリあの感じですねこれ。ミッシングリンク→死者のドミノ倒しとくればたいていそのタネに想像がつくものの(笑)いろいろ工夫が凝らされて飽きさせない。「見えない男」のバリエにはハッとした。あれが捨てネタなんて贅沢。ヒチコック映画ばりにオチも綺麗。件のマジックのタネのようにオーソドクスな演目ほど、観客の失笑を買うかため息をつかせるかは演者の手腕次第、本作はもちろん後者。各章の章題にまでアソビがあるのも楽しくて泡坂さんらしいぞ。

2015/03/03

みなみ

リレー殺人もの。テンポのいい展開とアクの強い海方刑事のキャラクターのおかげでぐいぐい引き込まれた。リレー殺人であることは早い段階で明かされるが、殺人が直線状か輪状(最後の犯人が最初の被害者に殺される)なのかが鍵となっており、最後まで面白かった。章題もしりとりの形になっていて遊び心満点。

2018/01/28

志摩子さん

名刑事さんが名刑事さんなのか迷刑事さんなのか最後まで迷いました(笑)

2016/07/09

砂糖と塩

まずAが殺されて、犯人はすぐBと判明する。次はBがCに殺される。さらにそのCも…といった流れで展開していく『連続』殺人事件。とにかく被害者と犯人の数が多く、追跡劇にもページが割かれるため、内容はミステリー+サスペンスという印象が強いです。探偵役は海方刑事。怠け者で、ケチで、海亀と似た異相で、人に取り入るのは天才的という(ただし、本性を知る相手からは面倒くさい人扱い…)変人ですが、不思議と読んでて楽しい御仁。最初は真面目だったもう一人の刑事が、どんどん海方に毒されていく流れもニヤニヤしてしまいます。

2014/02/20

感想・レビューをもっと見る