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ポップアートのある部屋 (講談社文庫 む 3-8)

ポップアートのある部屋 (講談社文庫 む 3-8)

ポップアートのある部屋 (講談社文庫 む 3-8)

作家
村上龍
出版社
講談社
発売日
1989-03-01
ISBN
9784061844070
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ポップアートのある部屋 (講談社文庫 む 3-8) / 感想・レビュー

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nobody

村上龍の小説を、誰が読むのだろう。バブリーで苦悩とは無縁な村上に反感ではなく親しみを覚える男性読者などいるのだろうか。では女性が「まあカッコいい」と飛びつくのか。必ず手を出すといわれる映画の主演女優の中でも藤谷美和子には随分嫌われたようだが。登場する「僕」は皆自身を投影した作家なのだが、複数の愛人がいたりオージーをやったりするのは「これはフィクションですよ」という体(てい)なのだろうか。でなければ麻薬も、『イージー・ライダー』も作中で実際にやってるというが、なぜお咎めなしなのだろうか、それとも時効なのか。

2020/05/22

YO)))

無性に好きな一冊.各掌編毎に1枚付されているポストカードはオリジナルのアメリカン・ポップアートの作品なんだけど,他のページにふんだんに差し込まれたアートワークは,はっぴぃえんどや大瀧詠一,小坂忠らのジャケットデザインを手掛けた(そしてプラスチックスの立花ハジメもアシスタントとして所属していた)「Work Shop MU!!」の手になるもので,基地の街佐世保に生まれた村上のアメリカと,狭山で活動していたMU!!のアメリカとが,どちらも本場とはちょっとズレた所で出会っている感じが面白い.

2014/03/16

しじみ

12本の短編を集めた作品。さらっと読めるけど、村上龍らしさが詰まっている。とは言えドラッグや暴力の要素は弱めで性のことが中心なので、あくまで村上龍の一面を取り出したという感じではある。

2021/12/10

明石

美術教師だった父親の影響で幼い頃からポップアートに親しんできたという村上龍が、同ジャンルからインスピレーションを得て書いた12本のショートショート。アンディ·ウォーホルしな知らない私でも大いに楽しめま笑、驚くべきハイセンスな短編集。村上龍の作品に強烈に惹きつけられるのは、この人の持つコスモポリタンな魅力なんだろうなと再確認した。村上作品には、素晴らしく良い意味で国境がない。本作の登場人物も、皆何人かさえ分からないのに本当に違和感ゼロ。こういう小品を一筆でさらっと書けたらきっと人生楽しんだろうなと想像する。

2023/06/08

ケレット

久しぶりの村上龍。結論から言えばかなり好き。ポップアートが題材なのでなにかとアメリカっぽい。初期村上龍的なバイオレンスやセックスも盛りだくさん。こんなの薄っぺらいって?だから表面以外は全部嘘なんだって!

2016/11/09

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