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父親 (講談社文庫 え 1-31)

父親 (講談社文庫 え 1-31)

父親 (講談社文庫 え 1-31)

作家
遠藤周作
出版社
講談社
発売日
1989-04-01
ISBN
9784061844131
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父親 (講談社文庫 え 1-31) / 感想・レビュー

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優希

不倫の恋、娘の恋愛に傷つく父親。この作品は恋愛小説でありながら、父と娘の関係を描いた作品なのでしょう。父親の存在をほぼ知らないからこそ、娘を持つ父親とはこう思うものなのかと思わされました。父親とは孤独と複雑な思いを抱えているものなのですね。

2018/01/08

rokubrain

楽しんで書かれたのでは。これが第一印象。 学生時代の靴磨きアルバイトなど随所に自分の分身を入れて創作しているのを感じた。 戦中派と戦後派の分かり合えない世代間の感覚のギャップをネタに 息子さんはいたが娘さんはいなかった遠藤先生の空想が結実した。 また戦中派の人間として戦後の日本人に失われつつある心を書いて残したかった気持ちも伝わってきた。 娘の不倫と会社での仕事の正義、これらをテーマに出来事が進む。 主人公、菊次「けじめ部長」の生き方には勝ち負けでないもうひとつの判断基準が軸になっている。

2018/10/14

おの

高校の時、模試の現代文の問題で読んでからずっと読みたいと思っていてようやく読めた。ともかく泣いた。父親が娘をどんなに大切に思っているか、そう考えたら父に会いたくなった。学生時代に弱い男で火傷したので、娘の気持ちもよく分かる。娘の偉いのは、自棄にならなかったところだな。全然関係ないが、やはり昭和のお嬢さんの話し方素敵。真似しよう。

2015/07/10

takehiro

良い父親だと思うが、娘に対しても仕事に対してもちょっと堅過ぎると思った。

2014/08/29

beniko

様々な立場の視点から感じることのできる小説だった。娘に共感するには私自身、年齢を重ねすぎたが、若い頃を思い出し、愛情重視で突っ走る気持ちを思い出したりした。主人公である父親の心情は親として共感する部分があったり、女親には分からない男親としての思いに気付かせてもらったりした。娘と父親、それぞれの仕事のことも描かれていて、さまざまな問題が生活していく上で起こってくることを実感できた。点在する人と人の縁が読み進むにつれ、繋がって線になっていく様は、一種ミステリーのようにドキドキした。父に会いたくなった。

2016/03/01

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