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天狼星 (講談社文庫 く 2-16)

天狼星 (講談社文庫 く 2-16)

天狼星 (講談社文庫 く 2-16)

作家
栗本薫
出版社
講談社
発売日
1989-07-01
ISBN
9784061844759
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天狼星 (講談社文庫 く 2-16) / 感想・レビュー

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セウテス

伊集院大介シリーズ第5弾。〔再読〕探偵伊集院大介の生涯の宿敵となる、天狼星シリウスとの対決の始まりです。「ぼくらの時代」と伊集院大介のデビューとなる「絃の聖域」は、作風が剰りにも違いすぎて同じ作家さんの作品とは思えなかった程ですがミステリーでした。このシリーズは更に違う範囲の作品で、ミステリー的に言えば探偵vs怪人もの、しかし犯罪のトリック等無い探偵小説ファンタジーと言うのが正しい様な作品です。連続モデル殺人事件しかもバラバラ殺人と、ショッキングな始まりは昭和活劇の雰囲気満載です。闘いは三部作の二作目へ。

2015/12/26

カナン

最初の百頁ぐらいまでつまらなくてどうしようかと思った久々の伊集院大介シリーズ、他の作品と少々毛色が違うのですが、シリウスが本領発揮し始めてからは一気読み。探偵VS美しい怪人だなんて、なんて妖しく陰惨で芳醇な香りに満ちた闘いでしょう。惨たらしく殺される美女たちと、破壊される常識と、世紀末と星占いと双子の天使。美しいことはひとつの不幸である、という怜の台詞がじんと響く。その不幸すらも美しく見えるだから、特別な美は確かに不幸なのだろう。気狂いに見える者と、常人に見える者。現世で正気とされるのは、どちらだろうか→

2018/06/05

たか

『伊集院大介✖️怪人シリウス』の天狼星シリーズ三部作。二作目まで読んだが、最終巻は未了。 江戸川乱歩的な作品で、少し苦手な伝奇ミステリ。C評価

2017/11/22

こかち

伊集院大介、宿敵シリウスと初対決。これまでの作品と毛色が異なり、論理的な犯人当てではなく、サイコパスとの駆け引きがメインでハラハラしました。大事なところでちょっかいを出して無邪気に邪魔してくる伊庭緑郎がほんとにうざい。笑えるほどうざい。彼は勘違い要員としてギュラーになるのだろうか…。最後の伊集院大介脱出劇はミステリの反則スレスレじゃないだろうか!そんなん使ったらなんとでもなってまうがな!と。でも、久々のボリュームある長編、楽しかったです。

2016/09/16

kagetrasama-aoi(葵・橘)

伊集院大介シリーズの第七作目。前作までとがらっと作風が変わります。名探偵が謎を解く本格ミステリから、”名探偵vs.怪人”っていう趣向、江戸川乱歩氏の”明智小五郎vs.怪人二十面相”を彷彿とさせます。嫌いじゃないけど、残虐シーンがちょっと……(涙)。栗本氏って文章が素晴らしく上手ですよね、だから余計リアルに怖いです。でも怖くても読みだしたら止まらない魅力のあるストーリィ展開。でも最後の脱出方法はちょっと反則じゃないかなぁ……と思いました。まあ、テレビドラマの”明智小五郎シリーズ”にもあったような(笑)。

2017/03/18

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