カディスの赤い星 上 (講談社文庫 お 47-4)
カディスの赤い星 上 (講談社文庫 お 47-4) / 感想・レビュー
GAKU
1986年刊行。第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞、第5回冒険小説協会大賞受賞作。図書館休館なので、長く積んでいた中から引っ張り出してきた1冊。30年以上前の作品なので、出てくる単語、女性の描き方、主人公のジョーク、会話などに古さを感じる。ただそれを差し引いても面白いです。「百舌シリーズ」、「禿鷹シリーズ」等逢坂さんは好きな作家さんなので、期待は裏切りません。主人公の漆田、いよいよスペインへ。どのような展開が待っているのか?期待しつつ下巻へ!
2020/05/01
Willie the Wildcat
1975年。赤軍KLのアメリカ、スウェーデン両大使館の占拠。フランコ総統独裁政権。ベトナム戦争終結。そんな時代を背景としたギターを巡る謎。気になる”人物”は、大野。気になる”動向”は、大倉、石橋ペア。もちろん話の展開に引き付けられるが、印象に残るのはなぜだか「石橋の涙」・・・。人間味を感じる。それと、携帯の無い時代を思い返す。不便だったとも思うが、今の時代より時間を楽しむことができたような印象がある。さぁ、ここからどう展開するんだろう?乞うご期待!
2012/11/15
JUN
目まぐるしい展開と、ハードボイルドな主人公がなかなか良い。一気に読めた。下巻が楽しみ。
2016/02/07
おさむ
逢坂さんは初めてでした。カテゴリーは冒険小説だそうですが、テイストとしては高杉良ですね。1980年代っぽさを感じさせつつ、ハードボイルドならぬライトボイルドといった趣。下巻で舞台はスペインに。96回直木賞受章作。
2014/02/15
遥かなる想い
冒険小説が 苦手な私でも 楽しく 読めた。 ギター「カディアスの赤い星」を追って 日本・スペインと めぐる冒険は 楽しいが、少し スペインのシーンが 長い。 ラモスの孫娘フローラが属する反体制過激集団FRAPの フランコ総統暗殺計画は 日本人には 少しなじみが 遠く、 入り込みにくい。 那智理沙代という 広告会社萬広PR局の女性が 物語に 花を添えているが・・ スペインに旅行したことがある人には お勧めか。
2010/05/15
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