偽作家のリアル・ライフ (講談社文庫 し 33-1)
偽作家のリアル・ライフ (講談社文庫 し 33-1) / 感想・レビュー
メタボン
☆☆☆★ 若々しく才気あふれるエッセイ集。わざと斜に構えて小憎らしい言を呟いている文章が多いが、当然これは十分意識してのもの。「恐るべき子供」と評されるのも納得。最近人気のある社会学者、古市憲寿も同じような雰囲気を感じる。
2018/04/11
青豆
島田雅彦の初エッセイ集。1986年に発刊されているので収録されている作品は1984年から1985年に書かれたもので当時23歳の島田雅彦の若さが溢れている。永遠の青二才と自称する島田雅彦先生の本当の青二才だった頃は今と変わらない。処女作が芥川賞に選ばれ、そこから六回も選ばれ落選したという事実は島田雅彦先生にとっては悔しくて仕方無かっただろうが、その後御自身がまさか芥川賞選考委員になるとは夢にも思っていなかっただろう。芥川賞を受賞せずとも島田雅彦先生は素晴らしい作家である
2014/04/27
ろびん
ロシア文学が読みたくなるなあ……。
2016/08/23
tamioar
島田雅彦「偽作家のリアルライフ」読了。著者20代前半のエッセイ集だが、その老成ぶりにうなる。誰よりもクレバーであろうとしながら、そんなクレバーな自分に対する嘲笑を止められない。そんな老成した青二才の肖像がここにはある。そして隠しきれない破滅への志向。こんな魅力的な人いるだろうか。若さゆえの破滅志向に痛罵を浴びせながら、だらだらと生きるより結局は破滅に惹かれてしまう倒錯した性向。これが青二才でなくて何であろう。世界一クレバーな青二才、それが島田雅彦だ。
2015/04/20
hiratax
新宿往復の地下鉄内で。 どの作家も青春エッセイは楽しめる。
2013/03/02
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