夜の終り (講談社文庫 き 15-6)
夜の終り (講談社文庫 き 15-6) / 感想・レビュー
はつばあば
昭和の影響を色濃く持つ北方さん。男の生き方と死に方を美学のように・・なぜか三島由紀夫を思い出させる。「偽者ばかりの世の中」と言わしめたこれを描かれた昭和、そして平成となり令和となった。こういう古い?本を読まれる若い方は減ったのだろうか。女の私?婆の血をたぎらせる静かな男の在り方を令和を生きる人はどうみるだろう。半グレ・ヤクザモドキと切り捨てるのだろうか。ハードボイルドは小説の中でも消え去るのか。ある国会議員さんが戦争…なんて事を言われたが、命の大切さを、命をかける事を知らないからほざけるのだ。
2019/05/25
たーくん
再読。男は長いことつき合っている女と二人だけで横浜に手作りのオルゴールを売る店を営んでいた。男には危い仕事をしてきた暗い過去があった。ある日、その仕事仲間の遺児が、男に企業の極秘書類を預けにきた。その日から、眠っていた男の血が騒ぎ出した。男は最後の仕事に命をかける。ハードボイルド長編。
2017/08/19
tai65
星4つ
2012/02/10
hidekin
北方さんのハードボイルド物はなぜか定期的に読み返したくなる。
2008/09/16
ふっちゃん、男性60歳代(乱読書歴50年)→70歳になった。
北方謙三さんの、この人の本と解って読むのは、この作品が最初であろう。読書感は、大沢さん本と同じく、又ドツボに嵌って気が済むまで、何十冊と読みそうな予感がする。大沢さんも、北方謙三さんも、その文体が好きだ。主人公の内面を丁寧に表現する言葉、ただその言葉は多くなく、少し物足りない感じさえする。また、自分一人で考え、行動し、助けを求めないその姿勢=生き方も自分なりに好きだ。30年以上前の本みたいだが、年月を感じる本として読みたい。
2020/06/14
感想・レビューをもっと見る