風のターン・ロード (講談社文庫 い 53-1)
風のターン・ロード (講談社文庫 い 53-1) / 感想・レビュー
MIKETOM
第33回乱歩賞。作者は当時24歳で乱歩賞最年少作家らしい。本書はそれがウリの一つらしいのだが、読んでみるとウリよりもむしろ若さゆえの未熟さや欠点が目につく作品だった。筋立て、文章、そして登場人物のキャラと会話。大人に反抗的な態度を取ることがカッコいいと、作者自身が思い込んでいるようなところが無きにしも非ず。いい大人の目から見ると思わず苦笑してしまうような部分が沢山あった。トリックやらストーリーそのものはまあまあなんだけどね。ZⅡは、俺たちの世代では憧れの、神のような存在のマシンだった。乗りたかったなあ。
2016/10/29
東森久利斗
”探偵小説の奨励”、推理小説新人の登竜門”乱歩賞”の趣旨に相応しいトリック、登場人物、舞台設定。なぜ? どうして? が置き去りとなる、どうやって?、重視の内容、トリックの謎解きから犯人特定へと到達する展開にならざるを得ないのは探偵小説の宿命か。新人から売れっ子、人気作家、さらには大御所へと進化、成長するには、避けては通れない課題。クリープを入れないコーヒー、入れたコーヒー、好みがわかれるところではあるが。
2020/10/30
hit4papa
江戸川乱歩賞を最年少(24歳)で受賞した作品です。バイクで疾走するシーンは臨場感があって、作者がバイク小説家と言われ由縁が良くかります。しかし、ミステリとしてけっして良い出来ではありません。もう少し丁寧に書き込んでくれれば納得できるのですが、瑕疵とはいかないまでも気になるところが多く、残念ながら隔靴掻痒というしかありません。
capa
第33回江戸川乱歩賞受賞作
2013/08/05
bHUijHoboCjroPZ
☆☆☆*
2024/11/04
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