駅に佇つ人 (講談社文庫 な 2-17)
駅に佇つ人 (講談社文庫 な 2-17) / 感想・レビュー
さんつきくん
4編の中編小説集。昭和60年代の古い作品。どの作品もヒロインの女性が浮気しているのが共通点。それぞれ地方都市を舞台にしていて、魅力的な風景描写が印象に残る。表題作の「駅に佇つ人」は石巻が舞台だ。後に二時間ドラマの原作となっている。昭和後期の石巻が描写されて興味深い。日和山はもちろん、石巻線石巻駅と仙石線石巻駅とで駅舎が別にあったなども描写されている。不倫も描きつつ、推理小説がメインになってくる。ヒロインがそれぞれ関わりつつ、意外な人物が犯人だったりする。
2024/08/03
Look
図書館にあったんで夏樹静子初読み。素直な書きっぷりで非常に好感。風景描写もいい。他の作品もぜひ読みたい。外れなしの短編集だけど、個人的には、「雨に佇つ人」がベストかな。
2016/04/27
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