夏の日の声 (講談社文庫 し 17-5)
夏の日の声 (講談社文庫 し 17-5) / 感想・レビュー
'75s'85s
夏の想い出になるような、雰囲気のある小説でした。日常的で(笑)、ちょっとしゃれてて。
2017/08/18
高橋 橘苑
学生の頃、同じ講談社文庫の「夏服を着た女たち」を読んで以来、久しぶりのアーウィン・ショーは、なかなか良かった。常盤新平さんの訳とあとがきも、思い入れたっぷりな感じが伝わって来て微笑ましい。「ストロベリーアイスクリームソーダ」「80ヤード独走」「愁いを含んでほのかに甘く」その短編の出来映えの高さに感心した若い頃の思い出が微かに蘇ってきたが、この長編はかなり赴きが違っている。恐らくユダヤ系アメリカ人としての自伝的作品。ショーの作品の美しさの裏側に、差別されたユダヤ人としての重さがあったとは驚きだった。
2014/07/27
メセニ
学生時代、古本屋でショーの小説を見つけて、数冊まとめ買いしてからずっと本棚に眠ってた。十数年ぶりに、タイトルに「夏」が入ってるから、なんていうバカみたいに単純な理由で手にとった。ところで当時なんでショーの本を探してたんだっけ?あの頃気になってた女の子が教えて…いや、春樹だ、海外の小説を読むようになったのあの人のせいだし。春樹がショーのことなんて言ってたんだっけ?そもそも本当に何か言ってた?本を読みながらずっとそんなこと考えてた。いつも懐かしくなるのは決まって夏だ。思い出すのは夏のことばかりじゃないけれど。
2016/08/23
オールドファッションボーイ
懐かしい日々。ベースボール、愛した女性たち。そして戦争、家族。ゆっくり流れる時間のなかで、語られる主人公の周り。アーウィン節が嬉しい。昔は、よく読んだ。懐かしい。コロナのおかげか。
羊男
★★★
1990/09/17
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