中国の歴史(三) (講談社文庫 ち 1-29 中国歴史シリーズ)
中国の歴史(三) (講談社文庫 ち 1-29 中国歴史シリーズ) / 感想・レビュー
Akihiro Nishio
読みにくい巻であった。後漢から三国志、五胡十六国、東晋時代を経て、南北朝、そして隋による再天下統一まで。三国時代がハイライトだがわずか150ページ。あとはずっとグダグダである。特に晋以降は酷い。南北朝時代も政治は安定せず、目まぐるしく王朝が入れ替わる。これでは難を逃れて日本に来る貴族がいたのも納得できる。大和王朝が、均田法や仏教など、当時最新の思想をキャッチしていたのは、このような時代背景によるものであったか。
2016/03/06
のんたん
もはや理解不能と思っていた五胡十六国と六朝時代のことが、さすがの陳さんの解説でスーッと頭に入ってきました。たまに登場する英傑も一代で終わりそのあとお家騒動が続くというのはどの民族でも同じで、違いといえばその残虐さ?何とも暗い時代です。
2020/10/23
ten304
劉秀により漢室の中興がなされるが、わりとすぐ泥沼に。そしてついに三国時代に突入!やっぱり三国になるとわくわくする。…しかし人口の減り具合を見て閉口。三国志演義の影響で英雄たちの華々しい活躍の時代だと思っていたけれど、実態は苦難の時代だった。そして五胡十六国時代の血生臭さ。ここら辺は王朝が出来ては消えで非常に覚えづらい。江南に追われた挙句一致団結もせずに内訌に明け暮れる漢民族って…。
2016/03/23
しんすけ
再々読になる。全七巻の中では一番面白い巻だった記憶だけが残っている。 本書の180ページを過ぎた辺りから、お馴染の三国志時代となる。ただし三国志演義の世界が虚妄であると知らせる叙述だ。これが面白いと思うかは人それぞれだろう。面白くなければ歴史に興味を抱くのを停止すれば良い。後半の五胡十六国時代は再読時はイメージを自己に内在できなかったが、石勒や苻堅に関する予備知識を得ていたので今回は具体的イメージを描けた。王羲之(303年-361年)、陶淵明(365年-427年)が生きた時代だったことも記憶に止めたい。
2015/04/22
つきの
後漢の初めから南北朝時代の終わりまで。王朝が乱れる原因は皇族・宦官・外戚のどれかが強くなりすぎることがほとんど。三国時代以降は天下が混乱しすぎて帝位簒奪が繰り返され、王朝が乱立してはいつのまにか消えていく。
2022/08/24
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