妖しいクレヨン箱 (講談社文庫 あ 4-16)
妖しいクレヨン箱 (講談社文庫 あ 4-16) / 感想・レビュー
優希
面白かったです。人生の1シーンから滲む喜怒哀楽が様々な色彩で描かれているのが興味深いところでした。ショートショートなので、あっという間に物語は終わるのに、そこにシニカルな衝撃があるのがいいですね。最初少し切れ味が悪いかなと思いましたが、途中から持ち味の奇妙な味がたっぷり感じられました。日常の皮肉を楽しめます。
2018/03/08
優希
人生の1コマから滲み出る喜怒哀楽を様々な色合いで描いているのが面白かったです。ショートショートながらも衝撃的でした。
2024/07/02
MIKETOM
短編集ではなくてショートショート集。阿刀田はこれも書く。冒頭12編は「白い犬」「金色の月」「赤い酒」などタイトルに色のついたものが並ぶ。だから「妖しいクレヨン箱」なのだ。色々考えるね。後半は普通のショートショート。「もう一丁」がよかったかな。人生前向きに「もう一丁」と言いながら生きていく話。他には「正直なライター」がミステリー風になってる。「ウイスキー慕情」も酒場のママとの妖しい会話がいいね。でもま、全体的にはそれほど佳作ではない。ちなみに、解説者の名前を見て驚いた。江坂遊はショートショートの広場の
2019/03/08
takaC
1991年5月読了。
1999/01/01
skyfield
「妖しいクレヨン箱」「正直なライター」「不思議なボールペン」の3章からなるショートショート集。第1章の「妖しいクレヨン箱」はテーマが「色彩」で統一されているが、後の2章は特にテーマは無い。第1章の落ちにはいつもの切れが無い(婦人誌への掲載ということで作者が遠慮したのか、もしくはテーマの縛りがきつかったのか)が、後の2章は奇妙な味全開で非常に面白かった、というのが読んだ時の感想だが、後の2章についても後日「食べられた男」などの初期ショートショート集を読んだ時ほどのインパクトは感じられなかったように思う。
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