蒼夜叉 (講談社文庫 た 43-9)
蒼夜叉 (講談社文庫 た 43-9) / 感想・レビュー
TheWho
フリー雑誌記者とカメラマンの女性二人と歴史に詳しいボディーガードを含めた三人が、青森のキリストの墓を皮切りに、日本各地に残る怨霊伝説の地の取材で遭遇した殺人事件と、怨霊伝説の真実とが絡み合う歴史ミステリー。日本史上の怨霊信仰に基づく各地の伝説や神社の由緒等が著者の真摯な歴史観には感嘆される一方、キリストの墓伝説や秦氏や吉備氏等の古代氏族の素性を日猶同祖論に、そして各地に残る伝説や地名等をSFチックな超古代史に絡めて破天荒な歴史伝奇ミステリーとして仕上げている。荒唐無稽だが歴史好きには面白く読めた一冊です。
2014/09/16
ひっと
中世以前の天皇家の抗争とそれにまつわる怨霊故事の薀蓄は面白かったです。ただオカルト話のせいで一気に醒めました。日本ユダヤ同祖説とか、エイリアンと日本の古代文明との繋がりとか、なんだかねえ。荒唐無稽過ぎて。まあフィクションですから。ただ、お話にもそれほど面白さがあったかなというと・・・。登場人物にもそれほど魅力はないし・・・。私にはあわなかったということです。
2015/02/13
はつばあば
ほんの少し前の本は字が細かい。しかも高橋克彦氏のは歴史も事細か。調べながらの読書は時間がかかる。婆には一苦労もふた苦労もして、エイリアンとも秦氏とも崇徳院と付き合わねばならなかった。何度、頭が酸欠になり昼寝をしたか・・・(^_^;)。それでも楽しかった。怨霊信仰が明治にも存在したことが。今、学校で日本史を習っている方是非お薦め。若い頃は平安時代は身近だったのになぁ・・・。
2014/03/01
りちゃ
再読。久しぶりの高橋作品。読後、続編が出ていた事を知る。今作の三年後が描かれているらしいが、刊行されたのは13年後?そんなことを思いながらの再読。何故か旅をしたくなる。そして、歴史嫌いの自分が歴史って面白いかも…と錯覚?させられる。高橋氏の歴史SFは面白い。
2018/10/25
あおさわ
オカルト誌の取材でキリストの墓を訪れた万梨子。しかしそこで美少年に導かれるように自殺する男を目撃してしまう。怨霊と日本史の密接な関係は興味深いですがちょっとこじつけすぎの観があり、面白さも控え目。
2013/02/20
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