僕の昭和史 1 (講談社文庫 や 4-6)
僕の昭和史 1 (講談社文庫 や 4-6) / 感想・レビュー
sabosashi
安岡は自分のことをこれでもか、これでもか、と描いているから、僕の昭和史なんて既視感でみちているのではないかと思って、ほとんど期待していなかった。 安岡は、自称ナマケ者、はみ出し者で通っている。 いわゆる世間を斜めに見る術を心得ている。 しかしながら、腐っても鯛、というか、あくまでも陸軍大尉(のちにさらに昇進)の一人息子。 たとえば戦後に安岡は零落した父親を戯画的に描いたが、すくなくとも戦中は恵まれた存在であったはず。 すると、すべては安岡のポーズか。
2017/02/11
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