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ダンス・ダンス・ダンス 上 (講談社文庫 む 6-11)

ダンス・ダンス・ダンス 上 (講談社文庫 む 6-11)

ダンス・ダンス・ダンス 上 (講談社文庫 む 6-11)

作家
村上春樹
出版社
講談社
発売日
1991-12-01
ISBN
9784061850057
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ダンス・ダンス・ダンス 上 (講談社文庫 む 6-11) / 感想・レビュー

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ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

「羊をめぐる冒険」で様々なものを失いひとりになった「僕」。それから4年、羊男やいるかホテルのことを忘れ新しい人生を送ろうとするも忘れられない。羊男は僕自身だから? 雪の降りしきる札幌に戻り、失ったものを取り戻そうとあがくも立ち往生。生まれ変わったドルフィンホテル。羊男との邂逅。受付の女の子。キキの出る映画。美少女ユキとの奇妙な縁。誰とも繋がっていない「僕」の静かな生活は孤独を感じるが憧れも感じる。本当は「僕」自身そんなひとりの生活に心から満足していて誰も必要としていないのかも。

2018/10/25

おしゃべりメガネ

我ながら、他の村上さん作品と比べても完全に思い入れ度が違う作品です。自分のライフスタイル、物事の考え方、本当に多くのことを本作から学び、影響を受けました。本作の一文一文、セリフの一つ一つが自分のココロの中でリフレインされ、高校時代を克明に思い出させてくれます。オープニングから過去の『羊をめぐる冒険』を振り返り、時を経て’いるかホテル’を訪れ、そこで「羊男」との再会シーンは感慨深いモノがあります。札幌の地で出会った謎の美少女「ユキ」との会話シーンはある意味、上巻の隠れた名場面の一つでココロが和んできます。

2015/05/04

おしゃべりメガネ

自分の読書生活の‘キッカケ‘となったのが『ノルウェイの森』なら、本作は‘はずみ’となった作品です。当時、16歳で高校生でしたが、とにかく何回も読みました。今ある自分の人生観の指南書といっても過言ではないくらい、多くのことを学び、影響されました。ミステリーでもあり、冒険小説でもあり、友情もあり恋愛もある。一応シリーズものですが、本作から読み始めてもそんなに影響はないと思います。でも、できれば前作にあたる『羊をめぐる冒険』を読了してから、本作を読み始めることをオススメしたいです。上下巻、アッという間ですよ。

はらぺこ

主人公と女性が会話してると何か鼻につく。友達になりたくないし、多分なってくれない。

2016/06/26

かもめ(甘き絶望)

再読。3回目かな。このころの村上春樹は好きな作品が多い。ただ、村上春樹作品のレビューって書きにくい。作品が他の小説のように分類わけしにくくて、形容しがたいから。本作は、高度資本主義がひとつのテーマにある。札幌の高級ホテルに置き去りにされた13歳の女の子。彼女には「羊男」が観念的に見える。主人公のぼくは、やれやれ、というような世間のきしみに幾度となく対面する。娼婦の殺害の容疑をかけられて警察に調書を書かされるシーン、まったくもってやれやれだった。でも、面白いよな。『朝日新聞』と『世界』を読んでるんだ!

2022/06/19

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