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ダンス・ダンス・ダンス 下 (講談社文庫 む 6-12)

ダンス・ダンス・ダンス 下 (講談社文庫 む 6-12)

ダンス・ダンス・ダンス 下 (講談社文庫 む 6-12)

作家
村上春樹
出版社
講談社
発売日
1991-12-01
ISBN
9784061850064
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ダンス・ダンス・ダンス 下 (講談社文庫 む 6-12) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

「僕」と「鼠」の【羊】シリーズも遂に完結です。やはり自分の読書ライフの中で、これほどまで影響を受けた作品はないと改めて確信しました。なんてことはない地味な主人公「僕」のあらゆる物事に対するモノの見方や考え方が、どこか一歩ひいていて、冷静ながらシンプルに核心をとらえる文章がココロに残ります。多くの物事や人間関係を「喪失」しながらも、決して自分のスタイルを崩さずに‘ダンス’し続ける「僕」の奮闘に静かながらも並々ならぬ勇気と闘志を与えてもらえました。自分の人生の指南が大半が本シリーズに凝縮されております。

2015/05/04

かもめ(甘き絶望)

再読。前に読んだのは学生のころだったから、今、壮年期になって読み返して、また違った印象を受ける。この作品、面白い。知的なセリフもポコポコ出てくる。「なんだか不思議だね」「手に入れようと思えば大抵のものは手に入るのに、本当に欲しいものが手に入らない」。どんなに社会が進歩しようとも、愛と友達は金では買えない。ディック・ノースについてのやり取りがよく分からん。品の良いごみ箱? ここではない世界、が同時に存在することを春樹は書きたかった? ともかくガチの春樹ワールドでした。読解度3.8 総評3.9

2022/07/03

愛の餓死体

この作品も、他の村上作品と同様に、みなさまの感想を読ませていただいて、腑に落ちるた。ファンタジー感?がある村上作品を読むと、精神的に病んでいきそうになるのは私だけでしょうか・・・・。

2017/10/04

ちぇけら

どこをとっても「僕」や「ユキ」や「ユミヨシさん」たちの彩りが素晴らしかった。運命というか、人生というか、そういうものの辿る道が、どうしてこんな風になってしまうのか、こんなにも「死」が必要なのか、胸がぎゅうっとなることもあった。くだらない冗談や子どもじみた一面もあるけれど、「僕」はやっぱり素敵で魅力的だ。

2016/04/26

ミツ

“だから踊るんだよ。音楽の続く限り”東京、ホノルル、札幌、冬から夏にかけて、ステップを踏み、踊り続けた僕。ただ流され、どこへも行けないのではなく、はっきりと自らの意志で人を必要とし、とどまることを決意した彼は確かに成長したかもしれないが、同時にそれはまた青春状態の終わりでもあった。現実と幻想、あちら側の世界とこちら側の世界を往還し、多くの死に触れ、失い続けた末のあの幕引きは希望を感じさせつつもどこかしら不穏な空気が漂う。俗っぽく説教くさく、けれども大体において前向きで開かれた良作。

2012/09/09

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