浮世絵ミステリーゾーン (講談社文庫 た 43-10)
浮世絵ミステリーゾーン (講談社文庫 た 43-10) / 感想・レビュー
onasu
著者は直木賞も取られている作家さんで、その著作も数冊は読んでいるのだけど、浮世絵の研究家でもあり、と言うか後者の方が大元のよう。 そういう受け止めになったのは、杉浦日向子さんが浮世絵を見る折のハンディな一冊として「浮世絵鑑賞事典」を挙げておられたから。 こちらでは、浮絵は西洋技法から遠近法は取り入れたが、陰影法は取り入れなかった(色数が少ないと汚くなる)、美人画は同じ顔ばかり(類型が少なかった)、等など。少しばかり、知ったか度合いを高められたかな。
2017/03/31
てっしー
これはなかなかよろし。一口に浮世絵といっても、随分広いのね。絵暦とか双六絵とか玩具絵とか広告絵とか。お化け絵とか見立絵とか秘画とかあぶな絵とか残酷絵とか。浮世絵の様々なスタイルや、様々な絵師について、ものすごく広く、ものすごく浅く学べます。各項目についてあと1ページ弱は説明がほしいかな。なにせ、ほとんどの項目の最後のページが1〜3行程度で終わっており、実に余白が多いのだわ。何かもったいない作り。
2012/10/30
よっちゃん
興味はあるもののまだ本物を私は見たことがない。大いに勉強になった。今月はとても忙しくてやっと一冊それも長い時間掛かって読み終えた。
2019/06/20
yonemy
高橋氏の浮世絵愛が伝わってくる一冊。年表が付いたり、浮世絵ページがカラーだとよかった。
2018/06/19
紫
浮世絵初心者向けのガイドブックであります。浮世絵の歴史的変遷や主要浮世絵師の解説等々、浮世絵の基礎知識をひと通り押さえることができます。写楽の評価が低いのが意外でした(『写楽殺人事件』がデビュー作の作者ですし)が、外国人の評価に迎合するのでは浮世絵の本質は見えてこないとの御指摘はごもっとも。星4つ。
2013/10/30
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