KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

反逆(上) (講談社文庫 え 1-36)

反逆(上) (講談社文庫 え 1-36)

反逆(上) (講談社文庫 え 1-36)

作家
遠藤周作
出版社
講談社
発売日
1991-11-05
ISBN
9784061850538
amazonで購入する Kindle版を購入する

反逆(上) (講談社文庫 え 1-36) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

キムトモ

〜来春大河ドラマ対策強化月間〜上巻は良い具合で光秀が登場し魔王信長に対する念が描写され流石です。遠藤御大🙌村重がもう少し耐えてれば…中国大返しも違ったものになり光秀の反乱の結果も違ったものになっただろうにね…下巻はいよいよ光秀が動く…(ノ-_-)ノ~┻━┻当分いろんな方の光秀を堪能します✌️

2019/10/10

とん大西

久々に骨身に沁みる歴史小説でした。面白いです。骨太です。武将・荒木村重の物語。人は裏切る-自らも主筋を追い落とし、摂津領主に成上がった村重。その後、信長に従属するも、信長の苛烈さ冷酷さに恐怖を抱き精神的に追詰められていく。疑心暗鬼、強迫観念-ついに信長を裏切る村重。しかし、彼は信頼する重臣達にも裏切られる。反逆の連鎖、更に追詰められる村重。弱さ故、欲望故-人は裏切る。村重、光秀、秀吉らに宿っていた逆心。裏切り、裏切られたのは村重。悩み、悲しみ、怒り、佇む。乱世に翻弄される男の悲哀が…。痛ましい程の傑作。

2018/07/17

chantal(シャンタール)

光秀の話を読むつもりが上巻は荒木村重の話だった😅信長や秀吉の話を読んでいると割とさらっと流される荒木の謀反の話。信長に加勢する事で摂津を治める事ができ、しかし心底信長に従う事が出来ない苦しさが切々と語られる。ここでの信長、かなり極悪非道の人物に語られ、ちょっと遠藤さん、それはないだろうと思ってしまう😅荒木を諫めに行った黒田官兵衛がそのまま捕らえられ幽閉される件は「司馬遼太郎の播磨灘物語を読め」との文章に思わず笑う。私は吉川英治の「黒田如水」で読んだけど。戦国武将の生きる辛さに私の心も辛いよ。下巻へ!

2021/04/03

takaC

某大河ドラマで田中哲司が村重を演じてたのが強く印象に残っていてバイアス掛かったが面白かった。

2019/05/20

Book & Travel

『沈黙』を読んで、極限での人間の弱さの描き方に唸らされた遠藤作品。信長を裏切り、一族郎党を皆殺しにされながらも逃げ続けた荒木村重がどう描かれるか興味があった。非情に徹しきれない弱さから、謀反を起こさざるを得ない状況に追い込まれていく村重。潔癖で崇高な決断をしたように見えながら、自信の弱さから恥ずべき立場に陥る高山右近。彼らの苦悩する姿が丹念に描かれ、等身大に感じられる。今と違い、決断を一つ誤れば自分ばかりか家族や家臣一堂が悲惨な目に遭うような世にあって、自分ならどんな決断ができるだろうかと考えさせられた。

2016/12/06

感想・レビューをもっと見る