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小説十八史略(二) (講談社文庫 ち 1-43 中国歴史シリーズ)

小説十八史略(二) (講談社文庫 ち 1-43 中国歴史シリーズ)

小説十八史略(二) (講談社文庫 ち 1-43 中国歴史シリーズ)

作家
陳舜臣
出版社
講談社
発売日
1992-02-04
ISBN
9784061850897
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小説十八史略(二) (講談社文庫 ち 1-43 中国歴史シリーズ) / 感想・レビュー

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ジンベエ親分

この巻は秦の滅亡から楚漢戦争を経て漢の武帝の時代まで。つまりまだ「史記」の時代。楚漢戦争、つまり項羽と劉邦の時代はやはり面白い。司馬遼太郎が書いてるくらいだからな。でもこの時代の創作物では本宮ひろしの「赤龍王」が好きだが。さて、始皇帝の死と共に秦が崩壊を始め、陳勝呉広の乱を経て最終的に劉邦の漢が天下を取るわけだが、件の世界史の教師は「中国史は以下この繰返し」と言った(笑) 楚漢戦争も面白いが本当に面白い(戦慄する)のは、漢が成立後に建国の功臣だった韓信やホウ越(漢字が…)らが1人ずつ始末されていくところ。

2017/12/05

紫陽花

組織の方針は指導者によって変わります。どんな権力者であっも世の中の動きを掴み損ねれば粛正されています。朝、いつもの通り迎えの馬車が来たため、それに乗って宮殿に向かうつもりだったところ、そのまま刑場に連れて行かれる…怖い時代だなと感じました。

2019/01/16

崩紫サロメ

始皇帝の死、楚漢戦争、呉楚七国の乱を経て武帝時代前半まで。楚漢がメインだったかと思って読み直してみたら、項羽を破った後の不安定な前漢の話に結構紙面を割いていてよかった。悪女と名高い呂后に関しても司馬遷が彼女に対して一定の評価をしているところにも言及している。武帝の公主を母に持つ陳阿嬌の凋落、奴隷身分の衛姉弟の台頭など、物語らしい展開になってきた。一人一人のエピソードは短いながら、行間にいろいろ想像の余地があってよい。

2019/12/11

大阪魂

陳さんの十八史略2冊め。中国史ってこんな面白かったんやねー!こんなはまってきたんも万城目さんの「悟浄出立」から。感謝感謝。この本は秦の始皇帝の死から、陳勝呉広の乱、そして項羽と劉邦の戦い。超人やったけど自分を過信しすぎの項羽、人をみて人のいうことを聴いて人を集めて勝った劉邦。その後でてくる武帝にしてもそうやけど、明るく人を惹きつけ、人のいうことをきくってゆうのが大事なんやろなあ。加えていかに優秀な人と一緒に仕事できるか、やね。ほんま歴史から学ぶこと多いわ!にしてもこの時代の女性、強すぎな気がする…呂大后…

2018/06/27

リードシクティス

始皇帝の死から、項羽と劉邦の楚漢戦争を経ての漢帝国成立。そして帝国最盛期を築くことになる武帝が登場するまでを描く。項羽と劉邦を扱った作品は大抵項羽の死をもって完結するんだが、その後の物語を読むと、劉邦って項羽を滅ぼした後の方が有能そうに見える。張良、韓信、蕭何といった名臣に支えられたというイメージが強いが、劉邦と呂后の夫婦が普通に一番とてつもない人物なんじゃないかと改めて感じた。二代目以降の不甲斐なさを考えると、善悪はともかく呂后がいなかったら案外漢も秦のように短命王朝で終わってたかも。

2018/08/14

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