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小説十八史略(三) (講談社文庫 ち 1-44 中国歴史シリーズ)

小説十八史略(三) (講談社文庫 ち 1-44 中国歴史シリーズ)

小説十八史略(三) (講談社文庫 ち 1-44 中国歴史シリーズ)

作家
陳舜臣
出版社
講談社
発売日
1992-03-03
ISBN
9784061851078
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小説十八史略(三) (講談社文庫 ち 1-44 中国歴史シリーズ) / 感想・レビュー

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大阪魂

ひさびさの歴史本!北方・三国志探したんやけど5巻からしかなかって陳さんの十八史略三巻ー三国志の最初の分載ってるんみつけたからゲット!前漢の武帝の後半からスタート、老害、取り巻きの権力闘争が目立ってきた中、実務家の宣帝が中興の祖になったけど、結局暗愚な皇帝と取り巻きのせいで前漢滅亡。抽選で?皇后になった女性の親戚・王莽が新を立てるも、周復古に誰もついてこず、慎重派・光武帝が後漢再興。でも宦官と史太夫の争いで国が乱れ、黄巾の乱、そして董卓、袁紹、曹操、孫堅、呂布、劉備って三国志メンバー登場!300年一気読み!

2019/12/08

紫陽花

再読するきっかけとなった帚木さんの「日御子」の時代に入りました。紙の発明。漢委奴国王印。邪馬台国の時代ではないのですが、話が重なってきました。この本では、遼東太守の蔡肜の「古来、中国人は海を越えることを得意としていない。それだけに、海の彼方から来た、というだけで、すでに大きなショックなのだ。」という考えのもと、強い執念で倭王の朝貢にこだわり、これを実現させたとなっていました。一つの話も色んな尺度から見ると見え方が異なり視野が広がりますね。

2019/01/24

ジンベエ親分

武帝から王莽による漢の簒奪、その新が倒れて後漢の成立と衰退、そしていよいよ三国志時代の始まり、まで。武帝時代の英雄、霍去病の系統から霍光が出てきて、それが漢帝国を滅ぼす道の第一歩を刻ませるとは皮肉な話だなー。王莽による簒奪と新の建国は、その時代が短かったので、なんとなく前漢と後漢を合わせて「漢」という捉え方をしているけど、よく読めばこの2つはまったく別の王朝、というのが実情なんだな。三国志時代に仮に蜀が天下を取っていれば、前漢~後漢~蜀漢まで含めて「漢」という捉え方になっていたのだろうか。

2017/12/05

さよちゃん

「三国志」を読んでも、漢のことは末期のことしかわからなかったのですが、400年もの長い間、ずっとずっと謀りごとのオンパレード、殺し殺されと血塗られた王朝だったのだなあとゾっとしました。最後の方で劉備三兄弟が登場しましたが、私の知ってる劉備と全然違っていてビックリ。県偉の位が不満で酒飲んで「けっ、やってられっか」って、あなた、徳の人じゃなかったん?でも面白いし、文章読みやすいし、楽しいです。

2020/08/11

崩紫サロメ

前漢武帝時代後半から、王莽の新、後漢の再興を経ていわゆる三国志の序盤まで。武帝時代の匈奴との戦い、宮廷の内紛、限りある紙面の中で深い悲哀が描かれている。作者がモンゴル語学科出身のためか、北方遊牧民に対する漢民族の偏見に異を唱えるようなところが多く見られる。三国志は作者自身の『秘本三国志』を始め面白いのがあるが、前漢のごたごたはここで初めて知ったのもあり、懐かしく読み返した。謀殺された皇太子の孫が民間から宣帝となるあたりおもしろい。

2019/12/14

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