たった一度のポールポジション (講談社文庫 い 59-1)
たった一度のポールポジション (講談社文庫 い 59-1) / 感想・レビュー
yellowdog725
1983年10月23日に23歳の若さで亡くなった天才レーシングドライバー高橋徹選手のノンフィクション。当時F2やGCなどのレースに夢中な小学生だった自分にとってはヒーロー的存在の人。ニュースで訃報を知ったそのときの衝撃は今も忘れられない。もし生きていれば日本人初のフルタイムF1ドライバーになれたかもしれないと思うと本当に残念でならない。彼が恋人に宛てた手紙の「今、ここ、俺」という生の言葉が心に響く、そんな1冊。
2011/07/02
たろすけ
若くして、とんとん拍子でF2まで駆け上ったことが彼にとっては良いか悪いかでいえば悪かったんだろうなあ。未成熟なドライバーに対し周りの期待が高すぎた。星野選手がチームを去らなければナンバー2ドライバーとして精神的、肉体的、技術的で足りない部分をじっくり育てることができたかもしれない。どこで色々な歯車が狂ったのだろうかと、考えさせる一冊でした。文庫本化に際し加筆がありGC事故に関しての裁判考察が書かれています。同事故に関心がある方は一度読まれることをお勧めします。
2023/09/08
感想・レビューをもっと見る