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小説十八史略(五) (講談社文庫 ち 1-46 中国歴史シリーズ)

小説十八史略(五) (講談社文庫 ち 1-46 中国歴史シリーズ)

小説十八史略(五) (講談社文庫 ち 1-46 中国歴史シリーズ)

作家
陳舜臣
出版社
講談社
発売日
1992-05-06
ISBN
9784061851504
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小説十八史略(五) (講談社文庫 ち 1-46 中国歴史シリーズ) / 感想・レビュー

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紫陽花

唐の時代です。日本では遣唐使が派遣されており、馴染みのある時代かと思いますが、物凄く乱れます。則天武后、楊貴妃…帝室も家庭問題が揉めまくり、家臣団も勢力争いで、権謀術数が渦巻きます。権力というものは人を変えてしまう魔物。これは政治の話だけでなくどのような組織にも、いつの時代にも言えるのではないでしょうか。身を律していかなければなりませんね。

2019/02/18

ジンベエ親分

この巻は随の滅亡、唐の建国から安史の乱(楊貴妃の誅殺)まで。件の高校の教師はこのあたりの時代にはさほど興味はなかったらしく、講義はあっさりしたものだったが、改めて通読すると面白い時代。中国史上No.1の名君と言われる唐の太宗が、皇太子だった兄と弟を殺してクーデターによって皇位に就いた、とか歴史として知ってはいたが、改めて読むと生々しい。他にも三蔵法師や阿倍仲麻呂が出てきたり、武則天が一時的に唐を簒奪したり、玄宗と楊貴妃の悲劇があったりと賑やか。にしても、ここまで来て日本はようやく記紀の時代か…

2017/12/08

崩紫サロメ

隋末から安史の乱まで。個人的にとても好きな時代。というか、これを読んで隋唐面白いなあとはまり込んでいった覚えがある。唐の建国、兄弟の争い、女帝の時代……更には日本や新羅、高句麗の話も自然な形で入っているあたり、流石陳舜臣だなあと思う。武則天、太平公主のあたり、初めて読んだ人でももっと知りたくなるんじゃないかなぁ。太平公主の最期のところ、異説が紹介されていたのもいい終わり方。

2020/02/05

さよちゃん

唐といえば、映画「空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎」を思い出しました。煌びやかで華やかな時代、のイメージ。映画では楊貴妃は何の罪もないのに、生きたまま棺桶に入れられて死んだ、という残酷描写でしたが、この小説では罪がなかったわけではないのね、ということと、どうやらぽっちゃり系だったよう、という新解釈を知り興味深かったです。

2020/09/28

Mzo

唐成立から安史の乱まで。登場人物がいきいき描かれていて面白いが、権力闘争のパターンなど、"歴史は繰り返す"ことを痛感する。その中で、中国史上唯一の女帝・則天武后は、やはり良くも悪くも一頭地を抜く存在だったのですね。

2017/01/10

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