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倒錯のロンド (講談社文庫 お 63-1)

倒錯のロンド (講談社文庫 お 63-1)

倒錯のロンド (講談社文庫 お 63-1)

作家
折原一
結城信孝
出版社
講談社
発売日
1992-08-03
ISBN
9784061852082
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倒錯のロンド (講談社文庫 お 63-1) / 感想・レビュー

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W-G

とても読みやすくて2時間と少しで読破。叙述トリック物ってあまり興味をそそられないのですが、これはかなり楽しめました。前半の安田の駄目っぷり、自分も似たような経験あって笑えました。

2016/02/28

Tetchy

本作は折原氏が当時江戸川乱歩賞に応募して惜しくも落選した作品。しかも受賞することで完成するという曰くつきの作品。しかしこれはある程度本を読んだ人でないと、この仕掛けと作者の意図を納得できないと私は思う。どういうことかというとネタバレに近くなってしまうので避けるが、一読後、私が抱いた感想は「なんか・・・ズルい」。でも作者の意図を当時の選考委員も汲み取って、受賞させるくらい粋なところを見せて欲しかったな。作家はデビュー作にその本質があると云われるがこの言葉がこれほど当てはまる作家もないだろう。

2009/07/15

nobby

噂に違わず面白かった。倒錯で盗作のロンドな繰返し♪叙述物と構えて、その作品応募の開催回数とかペンネームとか、かなり怪しみながら読み進めたが、最後は綺麗に騙された。後書き含め作者自身の名前出しての結局のところは真相が掴めてないかも…それでも山本と白鳥の双方の復讐感が滑稽で、一気読みしてしまった。そりゃ二人ともいっぺんに原稿30枚以上書き上げられるわな(笑)いたって普通という人物が描く斬新な折原作品、まだまだ楽しみます。

2014/10/09

🐾Yoko Omoto🐾

これはまた超絶面白い(笑)まるで予測不可能の着地点は「叙述」という言葉がネタバレにならないのが大きく頷ける。「盗作狂想曲」とでも名付けられそうなどこまでがどこまででどこまでなんだ!?と倒錯しまくりの展開に一気読み。この作品はコメディではないし殺人も絡んでいるのだが、おかしなことを真面目にやる行為に何故か笑いが込み上げ(山本と白鳥の攻防戦は可笑しすぎてツボだった)、山本に釘付けになってしまった。終盤からあとがきまでのメタメタな展開も強烈に愉快で、親切な種明かしも医者が刑事に説明する形で嫌味がない。傑作だ!!

2014/05/27

ダイ@2019.11.2~一時休止

倒錯その2。推理小説盗作のお話。今回も見事な叙述トリックに騙された。

2014/01/02

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