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四千万歩の男(一) (講談社文庫 い 2-14)

四千万歩の男(一) (講談社文庫 い 2-14)

四千万歩の男(一) (講談社文庫 い 2-14)

作家
井上ひさし
出版社
講談社
発売日
1992-11-04
ISBN
9784061852662
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四千万歩の男(一) (講談社文庫 い 2-14) / 感想・レビュー

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鉄之助

やなせたかしは、54歳から子供向けの「アンパンマン」を書き始め、ファーブルは、55歳で「昆虫記」第1巻を発刊。伊能忠敬はは56歳から実測地図作成のため歩き始め、ジャック・マイヨールは55歳にしてフリーダイビングで海面下105mに潜る世界新記録を樹立。瀬戸内晴美は51歳で出家、寂聴となった。 いづれも、50歳を過ぎて新たな事に挑み、新境地を開拓。井上ひさしは伊能のことを「一身にして二生を得る」(人生を2度生き、他の人の2倍充実)と評価し、この「四千万歩の男」に結実。伊能は、まさに「中高年の星」だ。

2021/01/22

NAO

伊能忠敬の全国測量旅行を描いた作品。子午線一度の正確な距離をどうしても知りたい伊能忠敬は、正確な地図を作るという名目で公儀の御用として蝦夷地に渡ることで、子午線一度の距離を測ってはどうかと持ちかけられる。本人は愚直に正確な測量のことだけを考えているのに、白河では暗殺されかけ、東北各藩では隠密と間違えられる。激動の時代を背景に、ややこしい社会情勢の中を堅苦しいまでに生真面目に突き進む伊能忠敬の旅は、井上ひさしの手で見事なまでの喜劇になっている。

2019/12/27

ヴェネツィア

全5巻、ページ総数3294に及ぶ、井上ひさし畢生の大作。この作品を書くにあたっては、実に膨大といっていいほどの史料や文献が集められたのだろうと思う。作家の思いや意気込みも相当なものだったに違いないという感じが如実に伝わってくる。第1巻は、伊能忠敬の江戸出立から蝦夷地に船出するまでを描く。当時の暦・天文学者は言うに及ばず、山東京伝や松平定信、山片蟠桃から菅江真澄、果ては木食上人にいたるまで、続々とこの時期を彩った人物たちが登場する。それにしても、あんな時代にありながら、それぞれの人物たちのスケール感は凄い。

2012/08/15

てつ

個々のエピソードの盛り込み方に感心しつつ、二へ。

2017/08/19

まさげ

59歳の5月に読み始め、やっと第一巻を読み終えた。あと、4巻読み終えるのにどれほど掛かるのか気が遠くなる思いです。来年定年を迎える私に取ってこれからの人生の指針になりそうな作品です\(^o^)/

2023/06/30

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