四千万歩の男(四) (講談社文庫 い 2-17)
四千万歩の男(四) (講談社文庫 い 2-17) / 感想・レビュー
NAO
再び測量旅行に出ることになった伊能忠敬一行。出掛ける前から費用のことでもめ、天領地の年貢米を積んだ船が転覆する事件に巻き込まれる。この作品では、幕府の財政の逼迫ぶりが何度も繰り返し語られている。この巻でおもしろかったのは、保土ヶ谷宿での十返舍一九との再会。このエピソードと金沢での芭蕉の真磧をめぐる殺人事件は、両極にある。「風雅の道は遊ぶもの、一所懸命はげんじゃいけません」という忠敬の言葉は、そのまま井上ひさしの思いだろう。
2019/12/29
ヴェネツィア
なんとか第4巻を終える。この巻では、忠敬一行(メンバーに一部変更あり)の新たな測量行として、江戸を出立し川崎を経て江の島までの道中を描く。第1回目に蝦夷地に向かう時に比べると、随分と悠長な感は否めない。行程こそはまっすぐだが、内容的には寄り道ばかりだ。それはそうだろう。いかに、進路は違っていても測量、測天については同じことの繰り返しなのだから。戯作者としては、読者へのサービス精神からも、噺の面白みを加えたくもなるだろう。ただし、それは「両刃の剣」になりかねない。いずれにしても、いよいよ最終巻。
2012/08/23
てつ
長編を読んでいると、多少の欲求不満がたまる。とはいえ、最終巻へ。
2017/09/02
まさげ
第二次測量に出発したけど道草ばかりで進まない。地図は完成するのだろうか?あと1巻で完結!頑張って読破するぞ!
2024/04/18
明るい♂
四巻序盤の忠敬と上役の武士の書類のやり取りでつくづく武士って身分は面倒くさいな~と(笑) こんな面倒くさい時代背景や人間が絡みに絡んで測量の旅は紆余曲折。 しまいには罠にはまって袋小路へ。 俳諧師殺人事件辺りは読み進めるのが辛かった。 いよいよ最終巻へ。
2017/10/27
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