動く家の殺人 (講談社文庫 う 23-3)
動く家の殺人 (講談社文庫 う 23-3) / 感想・レビュー
夢追人009
歌野晶午さんの第3作の家シリーズで名探偵・信濃譲二シリーズの最終作ですね。本書はプロローグからいきなり仰天のビッグ・サプライズで始まります。それは一応置いておきまして。今回は前2作とはガラリと趣向が変わってワトスン役が不在の形で、信濃がミニ劇団マスターストロークのマネージャーに雇われながら舞台公演中に起きた殺人事件の謎に挑む趣向です。しかし実は著者が前二作のパターンに続く如何にも分かり易すぎる題名「動く家」のトリックを暴き出すと見せかけて途中でご破算にしてしまうのですね。これは著者が裏をかいたのでしょう。
2023/05/23
nobby
いきなりプロローグから、さらば信濃譲二な展開に惹き込まれるが、物語全般が若くてアオく強引に読ませる感じ。そもそも家じゃないし(笑)劇団公演中に繰り返された悲劇、凶器の本格演出が6年前の同様事故の因縁へと導く。うーん、何か違和感たっぷりで読み続けたのには納得の仕掛けがあったが、劇団員達の自分優先な軽薄さには首をかしげるばかり…“動く家”のワクワクした解明を潔く落としてしまうのは見事だけど、案外と安易に落ち着いたのが少し残念。「神様はアーティストがお好き」は是非観たいけど!ラスト揃って退場していくのが寂しい…
2018/06/02
tengen
信濃譲二が死んだ? 信濃が三流劇団の制作をする事になった。 遂にやって来た特別開演初日に舞台の上で小道具のナイフが本物にすり変わり劇中に団員が刺される事故が起こった。 命は取り留めたものの犯人がわからない状況であるにも拘らず劇団員たちは続行を決意する。 しかし又も事件は起こり、今度はとうとう死者がでた。そして信濃が… ☆彡信濃が死ぬわけないよな?ところで信濃キャラ変わった?結構つまらない前半の進行に対し、終盤近くは目が点になりながら楽しめた。動機も殺人方法もイマイチだが、まぁ良いか。
2016/02/03
山田太郎
再読。なんとなく覚えてはいた。このころは嫌いじゃなかったけど、そこまで好きでもなかったけど、成長するもんですねと自分ちょっとえらそうですね。
2013/10/16
すたこ
★★トリックも真相も動機も中途半端で、面白さがあまりなかった。このコンビ、結構好きだっただけに残念。
2019/07/12
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