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タイトルマッチ (講談社文庫 お 35-15)

タイトルマッチ (講談社文庫 お 35-15)

タイトルマッチ (講談社文庫 お 35-15)

作家
岡嶋 二人
茶木則雄
出版社
講談社
発売日
1993-12-06
ISBN
9784061855434
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タイトルマッチ (講談社文庫 お 35-15) / 感想・レビュー

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chiru

ハラハラどきどきして一気読みでした! 犯人の要求は『対戦相手をノックアウトで倒せ。警察に知らせたら子供は生きて帰らない』。 異色で不可解な誘拐事件、狙いのわからない犯人像、見つからない赤ちゃん、警察の必死の捜査と焦り、試合直前の負傷、迫るタイムリミット…緊張の糸は切れず、ページをめくる手が止まりません。 ボクシングのシーンも、目の前で試合を見てるようなリアルさ。 コミカル系かと思ったら、本格的な誘拐小説で大満足でした! ★5

2018/04/29

みも

岡嶋作品の多くに言える事だが、その例に漏れず本著も着想が抜群。元ボクサーで元世界チャンピオンの息子(赤ちゃん)が誘拐された。犯人の要求は金銭ではなく、世界ランカーである義理の弟が2日後に挑む世界タイトル戦に「KO勝ちすれば人質を返す」。「負けろ」なら八百長もあり得るが「勝て」というのはどういう了見か。タイムリミットは試合終了のゴング。そこに至る3日間を、被害者の元チャンピオンの一人称で綴る。リーダビリティも高いが、憤懣や焦燥に揺れる心情も余すところなく描かれる。圧巻はボクシングシーンの緊迫感を伴う臨場感。

2019/10/11

ヒロ

“相手をノックアウトで倒せ。さもなくば子供の命はない”。ボクシングジムに脅迫状が届く。タイトルマッチまではあと2日。少ない手がかりと限られた時間の中で犯人を見つけることは出来るのか…。〈感想〉もうめちゃくちゃおもしろかったです!!これぞ人攫いの岡島!!展開も速くて一気読みでした!登場人物たちの会話のリアリティが凄くて緊張感が伝わってきてドキドキしましたwボクシングの描写も臨場感凄かったです🥊調べたら徳山さんが昔ボクシングやってたみたいですね。まだ読んでない方はぜひ!オススメします!

2020/04/06

セウテス

ボクシング世界タイトルマッチを控えた挑戦者のジムに、誘拐事件がおこる。要求内容は、タイトルマッチでチャンピオンをノックアウトして勝つ事であった。要求が金銭ではなく、負ける事でもない、しかし実現する事が非常に難しい要求に、ミステリーとして悩まされました。一刻一刻と試合が近付くにつれ、警察や関係者の心の焦りや不安が、サスペンスを盛り上げます。タイトルマッチは、目の前で行われている様な激しさと緊張感が描かれ、誘拐とタイトルマッチという限られた時間、迫り来るタイムリミットに引き込まれ、読む手が止まりませんでした。

2015/05/30

臨床心理士 いるかくん

ボクシングの世界タイトルマッチの2日前に脅迫状が挑戦者に送られる。「世界チャンピオンをKOで倒せ。さもなければジムの先輩の赤ん坊の命が無い」と。犯人の目的は何か。そもそもこの奇妙な脅迫はどんな動機があるというのか。刻々と迫る試合を前にして熾烈な見えない脅迫者との攻防が繰り広げられる。謎解きの部分はもちろん、ボクシングの闘いも手抜きが無く、ラストまで手に汗握る展開となる。

2015/04/15

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