しりとりえっせい (講談社文庫 な 41-1)
しりとりえっせい (講談社文庫 な 41-1) / 感想・レビュー
kinkin
タイトルとおり、エッセイをしりとりでつないだ本。夕刊フジに連載されたもので、本文イラストは、ひさうちみちお氏が担当。105篇あってどれも氏の知識と教養、皮肉と本音に満ちている。らも氏は小説がおもしろいという人とエッセイのほうがいいと言う人がいる。私はどちらかといえばエッセイが好きだ。他の本でもよく似たエピソードが出てくるがそこは、飽きずに読ませてくれる。
2017/03/16
まめ@暫くイン率落ちます
中島らも初読み。面白すぎて読んでいる途中でブックオフに寄り中島らも2冊追加で購入。サラっと毒舌エッセイの中に笑いあり下げありで流石落語家さんという感じ。しりとり形式で進むので、最後は当然「ん」で終わるのだがその最後の言葉が繰り返しという意味を持つ「ルフラン」、これだけでも捻られていてとても面白い!
2019/04/03
さきん
しりとりでエッセイのお題を決めると中々凝らした構成。著者は中々の酒飲みで随分荒んだこともあったようだ。河童が尻を狙う話からあっという間に著者の世界に引き込まれた。生物学や動物学への造詣が深いし、読んでいて笑ってしまうエスプリも効いててよかった。
2018/03/03
黒猫
3月初読は図書館本の中島らもさん。当時はバブル景気真っ只中の中で、しりとりをしながらその固有名詞について2ページできっちり終わらせるらもさんはスゴい。この頃すでに本は紙から電子化されるという予言めいたことを書いている。ドラッグに対する考え方も相変わらずだ。好きなプロレスの話や酒の話も盛り込まれ、読みやすい。コスモス(宇宙)について、無目的に星空を見上げながらお酒でも飲むということを私もやってみよう。マツタケについて書いた記事も日本人の核心をついている。買えるけどバカバカしいから買わない。正にその通り。
2018/03/01
もぐら
らもさんの友達が、旅行行く時に最小限に絞った必需品と分度器(は?)を持ってくって話が面白い。即戦力なんて言葉が就活で使われますが、何かの役に立つもの以外に価値はないみたいな圧がしんどい。朝活資格自分磨き…より、死ぬほどどーでもいいこと知ってたり1円にもならない事に心血注いでる人に惹かれちゃう。分度器の無用性が、それを持って行っちゃう人の世界の捉え方が楽しみ方が旅行を楽しくするんだと…思う。
2020/02/11
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