リトルボーイ・リトルガール (講談社文庫 う 26-6)
リトルボーイ・リトルガール (講談社文庫 う 26-6) / 感想・レビュー
ちぃ
戦時中の12歳の女の子達の物語。欲しい物を与えられないのは当然で、言いたい事も言えず、食べたい物も食べれず…と、想像通りの状況なんですが、文字で読むとやっぱり苦しくなってしまう。表紙の赤丸は、日の丸?それとも主人公が大好きなさくらんぼ?古い本ですが、読んで良かったと思える本でした。
2015/03/11
星落秋風五丈原
非常時の名のもとに、白い制服すら着ることを許されなかった12才のリトルガールたちが、愛称リトルボーイと呼ばれる原爆で命を奪われるネーミングの皮肉。特にこの描写がすごいとかこの人物の造形がすばらしい、と挙げることはできない奇をてらっていない作品。大変読みやすかった。だから、戦争を知らない世代に浸透しやすいのでは。これからどんどん時代は進んでゆきますが、それだけ戦争をテレビでしか知らない世代が増えてゆくことになります。つまり自分たちの生きる国が戦争をしたということを歴史の一部としてしか知らない世代が。
2005/07/12
てんちゃん
憧れの女学校に合格した少女たちの物語。将来に夢を抱き、淡い恋をして…。原爆投下の前、広島の空の下、ささやかながら夢を抱いて、多くのの少年少女たちが生活していた。主人公の少女を中心とした日常が中心に書かれ、原爆投下後のことは、ほんの数ページ記載があるだけ。でも、その書かれ方がかえって、当たり前の生活を奪った原爆や戦争の悲惨さを際立たせます。戦争のことを描いた名作かと思うのですが、この読メでも読んでくださった方が少なく寂しいです。時の流れと共に忘れてしまうには、あまりにも惜しい作品かと思います。
メリンダ
中学生の頃に読んで、ずいぶん心に残った本。
うめ
輸血のシーンが切ない。
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