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連鎖 (講談社文庫 し 42-1)

連鎖 (講談社文庫 し 42-1)

連鎖 (講談社文庫 し 42-1)

作家
真保裕一
出版社
講談社
発売日
1994-07-07
ISBN
9784061857193
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連鎖 (講談社文庫 し 42-1) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

エンディングは実に鮮やか、かつ爽やかだ。しかも、これですべてが解決したかと思われた後に、二転三転と展開させてゆく手法は、プリーストリーの『夜の来訪者』を思わせる。あるいは真保祐一にその意識もあったかもしれない。ただ、大団円の寸前は、ややご都合主義の感が否めない。あれだけ緻密な論理を組み立てる主人公の羽川にしては、あまりにも不用意な行動である。乱歩賞受賞作ということからすれば、これが著者のデビュー作だろうか。渾身の作にして、自信を持って世に問うたことだろう。複雑に過ぎる難もあるが、良くできたミステリーだ。

2019/03/08

サム・ミイラ

読み進むうち主題が変わってくるのはこの作者の特徴かも知れない。放射能汚染などの食品偽装の糾弾から始まる物語は意外な展開をみせる。「震える牛」のように問題を提起する話でなかったのは若干物足りなかったが、どんでん返しに次ぐどんでん返しの展開は非常に読み応えがあった。荒削りであるが社会派ミステリーとして十分楽しめる作品。連鎖というタイトルの意味には心が震えた。

2015/07/02

Tetchy

来た、来た、来たぁ~!シビレまくりのこの逸品!オイラはホンマに幸福者やぁ!も~、最高!

2008/10/30

修一朗

やっと真保裕一さんの初期作品を読むことができた。通称小役人シリーズのイメージからはずいぶんと離れた食品Gメンを主人公とする社会派ミステリーだ。真保さんがハードボイルド志向だったことを知らずに読んだので,ささやかな権限を駆使して捜査し,相応の矜持と自己抑制の効いたハードボイルドな公務員だったことには驚いた。ラストの説明は長すぎだと思うけど目指す方向はよくわかる。最近の作品のライトタッチとはだいぶ違う。早速次「取引」へ。あっそれから二文字タイトルの元祖,ディック・フランシスの競馬シリーズも読んでみます。。

2019/05/04

takaC

前半分が苦行でありました・・・

2016/06/16

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