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本のお口よごしですが (講談社文庫 て 8-2)

本のお口よごしですが (講談社文庫 て 8-2)

本のお口よごしですが (講談社文庫 て 8-2)

作家
出久根達郎
出版社
講談社
発売日
1994-07-01
ISBN
9784061857209
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本のお口よごしですが (講談社文庫 て 8-2) / 感想・レビュー

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KAZOO

出久根さんのエッセイ集です。一コマが数ページでちょっとした空き時間にも読めて楽しめます。本に関することがかなり出てきて本好きの方にはかなりお勧めの本です。子供のころから本を買ってもらえないので新聞の本と映画の宣伝に関する広告を切り抜いていたそうです。それで誰よりもどのような本が人気があるかも知っていたそうです。やはり子供のころから下地があったのですね。

2016/01/03

かず

★★★★Audible。知識の泉をもつ古老の話を聞いているよう。初めて聞く著者、書名も多かった。再読予定。

2018/07/07

きりぱい

おもしろーい!著者は古本屋店主。古本屋の裏話から、初版本や希覯本などの話、売買をめぐる客とのアクシデント、収集家の生態、作品や作家のこぼれ話などと、古本にまつわる話が150編以上もあるのだ。ネタ尽きないあ~。どれも短い話なのに、感心したり、ぎょっとしたり、ほろっときたり・・。古本だけに、売られて買われてと人の間を渡る偶然から生まれるエピソードも楽しいけれど、時代を感じる古い話にも興味と味わい。蔵書印の話や事典と結婚した話がよかったな。イチョウの葉ってほんとに虫食い防止になるのかな。

2012/09/13

kochi

上京後古書店で修行し、独立して自ら古書店を経営する直木賞作家による古書に関するエッセイ。個々の話は新聞連載のためか、短いのだが、古本にまつわる多彩な話題に飽きがこない。例えば、古書ブームの時の百貨店での古書市でのこと、開店前から並ぶ人の中で、マラソンにでも参加するような格好のTさんは、開店と同時にエスカレーターを駆け上り、真っ先に会場に到着してめぼしい本を抜き去って有名になったが、しかしある会場で、心不全のため急死する。古書の世界でも、いろいろとあるのである。

2016/12/10

スズメ

「昔ながらの古本屋さん」に対して、考え方が少し変わった一冊。敷居が高く、今一つ馴染めなかった唯一の本に関する場所。「薄暗~い奥からメガネ越しに客を値踏みしている怖い親爺のいる場所」という偏見が少し払拭されました。とは言え、慣れない場所は居心地ちが悪く寛げないのは否めません。でも古本屋さんならではの曰く因縁の詰まっている不思議ワールドに興味シンシン。それにこんなに素敵なご主人もいるのだと安心しました。これから別の意味の怖いもの見たさ(?)で「昔ながらの古本屋さん」デビューします。

2011/06/28

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