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美奈の殺人 (講談社文庫 お 68-2)

美奈の殺人 (講談社文庫 お 68-2)

美奈の殺人 (講談社文庫 お 68-2)

作家
太田忠司
出版社
講談社
発売日
1994-08-01
ISBN
9784061857346
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美奈の殺人 (講談社文庫 お 68-2) / 感想・レビュー

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夢追人009

太田忠司さんの「僕の殺人」に続く第2作です。初期の著者の作品は、題名とかトリックとか細かい計算とか意外な犯人とかにそれ程こだわらない大らかな作風だと思いますね。17歳の傷心の青年がふらりと海辺にやって来て美少女・美奈と出会って彼女の家族が絡んだ複雑な誘拐殺人事件に巻き込まれて行く若者のひと夏の青春ミステリーですね。自暴自棄になり他人に対し攻撃的な気分の時に出会った美奈と愛を交わし金持の家族たちと接する内に最初は億劫だった気持ちが変化し絶対に真相を突き止めずにはいられなくなって人として成長して行くのですね。

2023/01/08

ヨーコ・オクダ

17歳やったんか…最初に書いてあるのに、読んでるうちに忘れてた。というか、事件に巻き込まれて探偵役を担わされた「僕」が結構大人な感じがして。美奈の方は、お金持ちのお嬢っていう時点で普通の17歳感は消えてしもてるし。まぁ、おかげでうちの苦手な青春押しになってなくて助かった。ドライな家庭の息子の「僕」が、訳アリでウエットな家庭の娘「美奈」に関わる事件の真相を解いていく話。普通というラインからハミ出している、生きづらそうなキャラが何人も登場する。無理にラインの中で生きる必要はないけど、人殺めるのはアカンわな。

2020/04/03

kagetrasama-aoi(葵・橘)

太田氏の長編ニ作目。一作目の主人公は中学生、そして今回は高校生!より青春小説の色が濃くなったような気がします。夏という季節もそれをより強くしているっていう感じです。私の好みは青春小説でありながらの本格推理なので、やや外れているんですが(ハードボイルド風味が強いかな!)……。未成年の飲酒とか煙草とかSEXが普通に語られているのも、時代と言えば時代なんですが、今読むとちょっとなぁ……って思います。家族と親子の愛情がテーマで、それは凄く胸に迫るものがありました。

2015/04/01

茶々太郎

事件は暗いものであるのに読後感は清涼という、著者の原型が見られる作品。完成度は微妙なんだけどね。

2014/12/05

お~い

傲慢?? トリックは何もなしって感じです。 ラストの推理はつじつま合わせの感じがした。 高校生がタバコとか飲酒、性的行為をしてるシーンがカッコ良いとか、 流行に乗ってるとかいう感じで書いてるんでしょうか? 読んでて嫌な思いしかしませんでした。

2013/09/05

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