コミック昭和史 (第2巻) 満州事変~日中全面戦争
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コミック昭和史 (第2巻) 満州事変~日中全面戦争 / 感想・レビュー
いっくん
満州事変〜日中全面戦争まで。益々、混迷を深める時代。五族協和、日本が出しゃばって、そんな事掲げても、荒唐無稽な絵空事であるのは、わかっていた筈なのに。1936年(昭和11年)軍部ではニ・二六事件が起こり、同じ年に阿部定事件が有ったのか!昭和14年、ノモンハン事件、戦力が違い過ぎる。「人口とり」なんて、賢そうな遊び!ドーナツひとつの為に、徒歩で浜辺を往復40キロ!凄い、精神力!海岸線をテクテク歩くのは辛いよ。しげるさんは、社会に馴染めないで、右往左往している。
2016/06/22
HIRO1970
⭐️⭐️⭐️図書館本。
2015/05/05
禿童子
満州事変から日中戦争まで、同時代に中学受験の失敗から、学業も就職もことごとくうまくいかないけど、我が道を行くのほほんとした水木しげるの青年期と軍国日本の戦争への傾斜が平行して描かれる。万宝山事件、男装の麗人川島芳子など同時代の人が何に注目していたかが分かる一種の紙芝居を見ている感じがする。南京事件や国民党と中国共産党の中共合作などは薄っぺらい感じがするが、直接経験と伝聞の違いか。
2017/07/22
ニッキー
昭和8年から昭和14年、昭和後半に生まれた者から見ると激動の暗い時代である。5・15事件、5・15事件と軍部のクーデターがあり、此処でも若い命が散る。中国、ソ連との戦争も悲惨な佳境へと入って行く。ロクな武器も無いまま。やはり、この戦争の歴史は詳しく知っておく必要がある。
2018/09/05
とんかつラバー
日本が侵略戦争に突入するが、気に入らない相手を襲撃する右翼が今のテロリストと変わらない。水木氏は天皇に対してはむしろ好意的だが、天皇を持ち上げる連中に対して批判的。天皇家をディスる描き方をする手塚治虫とは対象的である。その辺は実際に兵役に出された者と内地にいた者の差なのか。いずれにせよ国力もないのに勇ましさでやりきろうとする愚の骨頂。爆弾の導火線の長さを誤ったから死んでしまった兵を英雄化するのとか、死んだ兵は哀れである。
2023/12/21
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