神々の午睡 上 (講談社文庫 し 31-10)
神々の午睡 上 (講談社文庫 し 31-10) / 感想・レビュー
Ayumi Katayama
わっ。清水義範氏がパロディの名手ということは存じ上げておりますが、え、え、え、世界三大宗教を、やっ、丸ごと、わわっ、その、パロディちゃって、その、ええんよね。誰も怒ってへんよね。え? 怒ってへん? そうよね、私の杞憂よね。うん。面白いし。大丈夫。・・・下巻読もうっと。
2018/12/02
かごむし
仏教、キリスト教、イスラム教を明確に連想させる、架空の三大宗教の発生やその後の話。「架空の」ってことにしないと、その宗教に所属している人からクレームが来そうなくらい、人間くさい宗教観が展開される。そして、その洞察は一面は俗すぎるなという部分もあるけれど、そういう理解の方が真実に近いのかもと思わせられたり。途中ふざけてる部分もあり、するする読めるのだが、内容は浅そうで深い。宗教というものに対する思考をビシビシ刺激される。清水義範は好きで何冊も読んでいるが、代表作にしていいくらいの名作だと思う。下巻これから。
2015/03/02
yooou
☆☆☆☆★ 軽妙軽快だれれどもよくよく調べてツボを押さえていると思う。とてもよくできた本です
2022/11/29
牧神の午後
あらすじ通り。世界三大宗教と「よく似た」宗教が、「よく似た」発展を遂げていく「別の世界」の物語、というのが上巻の趣で、宗教改革のあたりまで。これがこのまま「よく似た世界」の話だけで終わるなら、駄作だけど、作者が作者だし、「午睡」ってタイトルつけてるくらいなんだから、下巻での一ひねり、二ひねりを期待したいところ。
2017/02/18
チャチャ
世界三大宗教を彷彿させる、3つの宗教「アルカマ教」「サライ教」「ジブ教」。それらがどのように生まれ、どのように人々に広まっていくかが、史実を参考に(?)描かれる。どの宗教もその時代の人々が、時に創始者の思いもよらぬ別の形で、作り上げていったという視点は、1つの解釈として面白かった。登場する固有名詞などに散りばめられたジョークが、良い意味で物語を軽くしてくれる。宗教の基礎知識をつけてからの読書がおすすめ。
2020/06/24
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