切ないOLに捧ぐ (講談社文庫 う 26-8)
切ないOLに捧ぐ (講談社文庫 う 26-8) / 感想・レビュー
いろは
「廃版になっちゃったけど、この本面白いよ」と、知人が貸してくれたエッセイ。私の中で脚本家として、ラスボス感たっぷりのイメージだった内館牧子さん。『思い出にかわるまで』や『週末婚』等、彼女のドラマ感が、当時非常に斬新だったことを今でも覚えている。妙にリアルな女性のドロドロっぷり、なるほど内館さんの13年間に渡るOL生活が基盤となっていたのね。納得★★★
2019/08/12
Gonzou82
面白かった。このようなお話を読むと作家さんの人となりが何となく浮かび、作品の解釈も変わってくる。下町ロケットとは違う同じ会社の解釈。時代が違うのかもしれないが、こんな愛社精神は凄くいいと感じられる。今は女性のキャリア採用もあるのでしょうが、当時の仕事社会が垣間見られて良かった。運も人にも恵まれてのでしょうが、脚本家になれたのは才能と努力の賜物なのでしょう。いいお話でした。
2020/03/05
みかん
全てのOLさんに読んでほしい傑作。ちょっと時代が古いので今のOLはそこまで「腰掛け」に扱われていないけど、内館さんのリアルな実体験から切なさが痛いほど伝わってくる。内館さんはその後脚本家として成功するので多くのOLには得られない道へ行くけど、それでも勇気をもらえる。
2004/09/07
武 信介
売れっ子脚本家の内館さんが、企業ですごした13年半を、1年毎に心の動向をつづるエッセイ集。さっさと結婚退職するつもりだった内館さんが、まったく興味を持っていなかった脚本の世界を何故めざすことになったのか。めざす道を決めてからの猪突猛進ぶり。等々、現在と時代背景が違うとはいえ、以下の考え方等、とても参考になります。 「何もしないで後悔するより、失敗して後悔した方がいい。」 「道を志すのに、遅すぎるということは無い。」 「なんとかなるよ。」
2012/09/28
れっこ
22歳の就職した年から始まって、13年間に渡るOL生活についてのエッセイ。「28歳の深い闇」以降は、実にリアル。このエッセイの中に「一本の木意識」という言葉が出てくる。「一本の木意識」感じずに生きていける人は、幸せだと思う。
2003/05/28
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