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イビサ (講談社文庫 む 3-19)

イビサ (講談社文庫 む 3-19)

イビサ (講談社文庫 む 3-19)

作家
村上龍
出版社
講談社
発売日
1995-04-06
ISBN
9784061859333
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イビサ (講談社文庫 む 3-19) / 感想・レビュー

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優希

エロティックで文学的で幻想的な世界が広がっていました。それはイビサへとたどり着くための旅の中で味わう必然だったのかもしれません。自分と向き合い、考えすぎることの危険性を示唆しつつ、その過程を否定してはいないのは、そこに答えを見出す必要性を重視していないからのように思えます。龍さん自身の見出した答えと、読者が見つけ出す答えは違っていて当然という論理が成り立っているのでしょう。

2017/05/19

コットン

よっぷぃさんのオススメ本で楽しみました♪表現が面白い。例えば… ~パリで一番ダィーティなクラブで催眠術師にあなたは豚だと催眠術をかけられかけた時、私は笑いながら受け止めファック・ユーと叫んだ。その叫びはポップ・コミックの稲妻形の台詞のように催眠術師の脳の中心めがけて飛んで突き刺さった。~ 稲妻形の台詞が凄くcool!!

2015/07/09

きさき

★★★★☆:圧巻のスピードとエネルギー。過激で、エロ注意、でもめっちゃ面白い!さすが村上龍!ロマン主義なのに、全然ロマンチックじゃないところが斬新。

2018/02/27

ヨクト

最初は親近感的なものを感じていた主人公の女性だが、いつしか到底理解し得ないところへ行ってしまった、、、のだろうか。彼女の破滅への進路は社会の暗部を映し出し、リアルの幻想の区別がつかない世界へ誘う。掴めない、触れないが、なぜか浮かび上がる物語。好き嫌いがかなり別れると思う。なんなんだ、この物語は。

2013/11/24

ちぇけら

自分と向き合うのはしんどい。自分がどんどんどんどん損なわれていくとき、あるいは自分は大事な部分を損なっていると感じるとき、向き合うことから逃げてしまいたくなる。自分と向き合うのにはある種の「旅」が必要だ。薬や宗教やセックスを越えた先に、それはある。ハードな文体の向こうに見えたかすかな光も眩しいほどだ。寂しさと、救済。似ているようで異なる二つの渇望が、絡み合う男女のように粘着質な音を立てて迫ってくる。

2018/06/09

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