ムーミン谷の夏まつり (ムーミン童話全集 4)
ムーミン谷の夏まつり (ムーミン童話全集 4) / 感想・レビュー
つくよみ
図書館本:ムーミン谷が前触れもなく洪水に見舞われ、避難した一家が辿り着いた先は劇場小屋。というお話。住んでいた家が水没する事態に見舞われても、慌てず騒がずののどかさ。そこから家族がはぐれ、それぞれが突発的な困難に遭遇するも、なんとなく乗り切ってしまう牧歌的な雰囲気。唐突に起こる出来事、いきなり登場する新キャラクター、相変わらずの摩訶不思議な世界観。勿論、従来のキャラクターも活き活きと。理由や理屈など考えず、童心に戻り、作中に身をゆだねて物語をただ楽しめば良い。童話のお手本のような作品だと感じた。
2013/07/31
tokotoko
タイトルも夏に読むのにぴったりですー!って言いたかったんですが、ムーミン(フィンランド)の夏祭りは夏至の頃だそうです。ちょっぴり遅刻です!そして、楽しい夏まつりの準備から始まるのかなぁ~と思ったら、いきなりムーミン谷、大洪水に見舞われてます。でもさすがのムーミン一家、マイペースな切り抜けぶりで・・・。あっ!この巻の小さなニュース、予告しますね。何と!「ニョロニョロの出生のナゾが解けますよー!」。そして、ワンパク大賞は「ミィちゃん」です。今回も楽しい冒険と、最後に何かを心に残してくれるムーミン達でした。
2014/08/08
だまし売りNo
スナフキンはムーミントロール達が冬眠する間に旅に出て、春にムーミン谷に戻ってくる。今年はスナフキンの帰りが遅く、ムーミントロール達は心配する。「モランもいるし、こわいおまわりさんだって、たくさんいるんだ」(20頁)。スナフキンにとって警察官は怪物モランと同じ敵である。市民を傷つける警察不祥事が相次いでいる日本でも納得できる論理である。
2023/12/30
p.ntsk
ムーミン一家は大洪水でムーミン谷に流れてきた劇場に移り住みます。ちびのミィも登場。みんなとはぐれてしまったムーミンとスノークのおじょうさん。ムーミンパパ達は夏祭りに劇の上演をします。舞台当日はぐれていたムーミンや旅に出ていたスナフキンが再会を果たします。やがて水が引くとムーミン達はムーミン谷の家へと帰っていきます。自由を謳歌し大好きなものを探し求め困難を乗り越えていくムーミンたちの姿が印象的でした。
2014/07/21
ぱせり
スナフキンがなかなかやってこない理由はそういうことだったのか。ムーミンパパが嘗てムーミン捨て子ホームを逃げ出した理由とだぶる。ちっちゃな決まりごとに囚われて、もっともっと大切な大きなことがないがしろになったら、誰も幸せではいられないよね。今度もまた不穏な出来事に翻弄されるムーミン一家ですが、それでも、生活を楽しみ、出会いを喜び、生きることを謳歌する姿にほっとします。表紙の絵にもなっている水の上の劇場が素敵でした。
2011/07/25
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