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ふるさと・野菊の墓 (少年少女日本文学館3)

ふるさと・野菊の墓 (少年少女日本文学館3)

ふるさと・野菊の墓 (少年少女日本文学館3)

作家
島崎藤村
出版社
講談社
発売日
1987-01-01
ISBN
9784061882539
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ふるさと・野菊の墓 (少年少女日本文学館3) / 感想・レビュー

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月夜乃 海花

今回は全体的に田舎のお話といったところでしょうか。まず、島崎藤村が子供向けの優しい話を書いているというのがとても意外でした。新生や破戒のイメージが強かったので。ふるさとという題名なだけあって島崎藤村の子供時代がわかる話でした。国木田独歩はあとがきの解説を読みましたが中々理解するのが難しいなと… 最後の伊藤左千夫の野菊の墓はただひたすら切なかったです。時代が時代だから仕方ないのかもしれないけれど。

2017/12/13

Fu

ふるさとーこんなにも生き生きと自然を、そしてその中での生活を描けるって素敵だなと。「渋い柿はそこに辛抱しておいでなさい。そしてそのときの力というものをお待ちなさい。」時に力を待つって素敵な表現だな。忘れ得ぬ人々ー私にとって忘れ得ぬ人々とは誰だろうと。ふと考えてしまった。いるかな、忘れ得ぬ人々。でも、ここに出てくる人は皆、主人公のエゴを満たす上で忘れ得ぬ人々なのかな。そういう人を正直に描くのってすごい。

2013/03/10

銀木犀

「ふるさと」が読みたくて読んでみた。自然や動物までもがやさしく語りかける田舎の世界に癒された。島崎藤村の他の作品とは明らかに違う。「野菊の墓」は以前読んだことがあるけど、今読んだら民の想いが強すぎて怖くもあった。愛のない結婚とはいえ、他の男性と結婚した後も初恋は特別だったんだなあ。民の死後、周りの人の対応がいきなりリベラルになるのはなんなんだ。時代とはいえ、死ぬ前は邪魔しときながら、死んでから後悔してもねえ。

2009/04/11

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