新作ゴジラ (講談社X文庫 4-3)
新作ゴジラ (講談社X文庫 4-3) / 感想・レビュー
まえすとろ
1975年に公開された第15作『メカゴジラの逆襲』で製作が休止され、9年の歳月を経て1984年にリメイクされた新作『ゴジラ』のノベライズ。リメイクにおける構想は実に6年を費やし、著名作家や脚本家にコンペ形式で脚本が発注されるも決定稿まで二転三転して難産を呈した。が、結局は1956年公開の『空の大怪獣ラドン』の原作、黒沼健著「ラドン誕生」に酷似してしまった。しかし、そこはツッコみを入れては野暮である。予算と尺の都合上、完成台本では削除されたシーンも描かれており、映画のストーリー補完を兼ねた小説としては良。
2015/03/29
まえすとろ
1984年にリメイクされた『ゴジラ』のノベライズ。活字の長所を生かして人間ドラマの心理描写を掘り下げてゴジラへの畏怖が克明に描写されてる。また、映画の予算と尺の都合上から、完成台本では削除された序盤に登場する謎の大型フナムシ(実は寄生していたゴジラの放射能の影響により巨大化した海シラミ「ショッキラス」)の群体が上陸、沿岸住民が襲われるシーンや自衛隊による駆除騒動劇も描かれている。大まかなストーリーの流れは1956年公開の『空の大怪獣ラドン』の原作、黒沼健著「ラドン誕生」に酷似していることはナイショ。
2014/07/25
まえすとろ
1984年にリメイクされた『ゴジラ』のノベライズ。リメイクにおける構想は実に6年を費やし、著名作家や脚本家にコンペ形式で脚本が発注されるも、決定稿まで二転三転した難産を呈した。発刊当時、本書は完成原稿を元にしたノベライズ故、ラストのオチが知られないように本書の発売は同映画公開日の当日とされるなど、異例の措置が取られた内容は映画のストーリーに則してはいるが、細部において(スケジュールや予算の関係という「大人の事情」で)
2013/01/20
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