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幕が下りてから (講談社文芸文庫 やA 3)

幕が下りてから (講談社文芸文庫 やA 3)

幕が下りてから (講談社文芸文庫 やA 3)

作家
安岡章太郎
出版社
講談社
発売日
1990-12-03
ISBN
9784061961098
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幕が下りてから (講談社文芸文庫 やA 3) / 感想・レビュー

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しゅん

本作について「とてもつまらなかった」と書いている人がいて驚いた。自分はこれを「普通に面白い小説」だと思ったから。おそらく、私は安岡の小説をここ1,2か月で4冊読んだので、母の精神異常と死で『海辺の情景』を思い出し、先輩作家の妻との姦通で『月は東に』を想起する。そうしたわかりやすい主題以外でも、あらゆる細部が安岡の他の小説群と呼応するから、刺激を受けて楽しくなるのだろう。となると、細部をつなぎ合わせて読解する「テマティズム」は、知的に洗練された遊戯というより、誰しもが無意識で行っている読み方なのだろうか。

2022/09/15

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