清貧の書,屋根裏の椅子 (講談社文芸文庫 はD 2)
清貧の書,屋根裏の椅子 (講談社文芸文庫 はD 2) / 感想・レビュー
みずいろ
女性にしか書けない物語だと思う。苦しい「生活」を綺麗事で誤魔化すのではなく、どこまでも現実味溢れるものとして描ききる。そこには荒々しい強さがあった。生きる女の意地と弱さがよくわかる。「屋根裏の椅子」のラストが好き。ぼんやりと椅子を見つめる三人の男を残して、女はたくましく帰っていくのだ。日本という国に、地に足をつけた生活に。
2012/05/19
bb
女の業がしみじみと味わえる一冊。女ゆえの苦痛、愉しみ、しぶとさ、孤独感。男性にはピンとこないかも。
2009/09/09
Maumim
1999年2月27日読了。
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