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厄除け詩集 (講談社文芸文庫 いC 8)

厄除け詩集 (講談社文芸文庫 いC 8)

厄除け詩集 (講談社文芸文庫 いC 8)

作家
井伏鱒二
出版社
講談社
発売日
1994-04-05
ISBN
9784061962675
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厄除け詩集 (講談社文芸文庫 いC 8) / 感想・レビュー

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クプクプ

井伏鱒二の本は初めて読みました。山梨県の下部町源泉館を訪れた「按摩をとる」という詩と、お母さんのことを書いた「寒夜母を思ふ」という詩が印象に残りました。井伏鱒二といえば日本文学界において歴史上、重要な人物で、もっと若いときに読んでおけばよかったですが、今からでも作品を少しずつ読んでいきたくなりました。

2022/12/20

さらば火野正平・寺

いつ見ても上手いタイトルだなぁと感嘆する。カッコつけてないし、厄除けなら一家に一冊あってもおかしくないし(また邪魔にならない薄さだ)、読んでおけばおまじないぐらいには効果がありそうである。近頃木山捷平や小山清の本を読んでいると、文学は井伏鱒二を中心に回っているような気になってくる。太宰治と言えど小惑星のひとつに過ぎない。長生きして弟子筋の死を見送ってきた気持ちはどうだったのだろう?厄を除けたぶん哀しい思いをたくさんしたのではなかろうか?そんな気もする。読んで面白い詩集である。この話コメント欄に続く→→→。

2019/08/17

双海(ふたみ)

今日、新宿の古本市で買って、帰りの電車で読みました。巻末の年譜に14歳のころ、「学校の内庭の池に飼われていた山椒魚に、雨蛙を見つけては食べさせていた」という記述があります。寄宿舎は軍隊式に近く、小説を読むことも禁じられていたそうで、この餌やりが慰めだったのかなと想像してしまいます(笑)

2015/09/15

S 2

『勧酒』が見てみたくて読了。サヨナラダケガジンセイダ。やっぱり有名だけれども勧酒の訳はすごく良い。かなり大胆訳なきがするけれど。漢詩の翻訳&自作の詩から見るにかなりおおらかというかワイルドな人だったんだろうなぁ井伏鱒二は。

2021/08/16

いの

私は詩を楽しむことはそうないのですが井伏さんの書かれた詩だと知るといてもたってもいられず興味本位で手にとりました。傑作でした。有名なものでは漢詩「勧酒」の訳詞があります。ハナニアラシノタトエモアルゾ「サヨナラ」ダケガ人生ダ。大事なことは今だと言われているようです。中でも好きなものは「按摩をとる」「山の図に寄せる」です。切ない思いや懐かしい思いが沸き上がりました。可笑しいものでは「緑蔭」。自重するより好奇心が勝ってしまったのですね。何とも心地よい気持ちになる作品ばかりでした。出会えて良かったです。

2019/01/13

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