木乃伊の口紅,破壊する前 (講談社文芸文庫 たI 1)
木乃伊の口紅,破壊する前 (講談社文芸文庫 たI 1) / 感想・レビュー
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巻頭「生血」が凄い.男との情事の翌朝,何とはなしに庭に置かれた鉢を覗いて,金魚に名前を付けてみる.魚の生臭い匂いを嗅ぐ中に,「男の匂い。」と,ぞっとして,やおら掴み出した金魚の目玉をピンで刺し貫く….ラストの「蝙蝠が…生き血を吸ってる生き血を吸ってる」まで,どのセンテンスにも,情念と意志の間を果敢なく時に激しく揺れ動く女の心が反影しているようだ.他の作品はウーマン・リブ的な主義主張が前面に出過ぎていて私にはあんまり.
2014/05/12
ヤマニシ
「木乃伊の口紅」
2023/01/10
桜井晴也
「唯意味もなく別れると云うのはいやです。殺して下さい。あなたも男でしょう。――私のあなたに対する愛はそれほど強いのです。」
2009/12/27
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